2009年8月 3日
破は素晴らしいよ(後半、多少ネタばれ注意)
「序」は大評判でしたが、見に行ったら「丁寧に作りなしてあるな。まあ、こんなもんか」って印象で終わりました。「破」も大評判だったので、期待しつつ、過度には期待しないで行ったのですが、いや、まさか期待以上のモノが見られるとは思ってませんでした。
素晴らしかった。戦闘シーンも人間模様も、あれだけの内容が2時間に凝縮されているってのは驚異的。
「序」の時も感じたのですが、ずいぶんと真っ当だな、という印象。ゲンドウ、冬月、加持らが行動の意図を話したり、結構説明的な台詞が多かった。人物関係(誰が誰を好きか、等)がやたら分かりやすく書かれてた。
拍子抜けしてしまうくらいの丁寧さなんだけど、分かり易すぎて物足りないってのは、自分はTV版に毒されてるなぁとか思う。以前と違って、奇を衒って視聴者を煙に巻くつもりが無いんだろうな、って感じられるところは好感。
TV版製作は要はデスマーチで、現場の空気が作品に悪影響を与え、結局プロジェクト崩壊。その崩壊っぷりが変な引き金になって熱狂的ブーム。庵野監督が完全に拗ねてしまって、言い訳がましいながら意味深とも取れる意味不明な発言を連発。そのまま劇場版も同じ流れで作られた。そういう非常に残念な感じで解釈しております。
「破」は大分作り直してあるけど、あれがもともと作りたかった「正」なんだろうな、と思う。真希波マリ以外はね。真希波マリは良い異分子。
稲妻キックでアスカがかっちょ良く登場したのは、アスカ好きとしては良かった。結局不遇な扱いなのは泣ける。最後は完全死亡フラグ立ってましたね。
"Both of You Dance like You Want to Win"が聞けなかったのは残念。
最強の使徒ゼルエルの倒し方がTV版と打って変わってかなり前向きで驚いた。全体的に逆に心配になるくらいの真っ当振りです。しかし、今回で大分話が進んでしまったけど大丈夫なのかな。
月が出てきましたが、次回宇宙戦闘はあるのでしょうか。エヴァの企画計画では、20話辺りで「初の宇宙戦闘」って企画書に書かれていたりするのです。