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2006年12月15日

コンピュータに関する書籍

Web全盛で紙などいらないという風潮も見られるが、私はやはり、長時間モニターで文を読むのは大変だし、特に長文をしっかりと読むのには向いていないように感じる。

紙でしか出来ないこと、紙ならではの特性があるので、まだまだ紙は必要だ。ただ、Webで出来るしそっちのほうが良いじゃん、と言ったものは出版したって仕方がない。そのあたり、紙の特徴をしっかり把握する、逆にWebとの連携などを図る、などを考慮する必要が出てきているのは確かだ。

ぱっと思いついた紙の利点。コンピュータに関する書籍

  • じっくり読めること
  • 場所を選ばないこと
  • 書き込めること
  • 目が疲れないこと
  • パラパラめくれること

もちろん上記に上げた利点も、デジタルツールですでにほぼ解決可能なものと解決が難しいものに分かれるわけだが。

私個人的には、今年一年はコンピュータ関係の書籍を買い漁った一年でした。コンピュータ関係ならなおさら紙の書籍を使うなんてナンセンスかと思う人もいるかもしれませんが、インターネット上のドキュメントだけだと技術の表層しかわからないことが多いのです。

個人的にコンピュータ関係の解説書で大事なのは、網羅性がそこそこ高く、かつそれらが体系立って説明されていることが挙げられます。これは両立しないといけません。

網羅性が高いだけで単なるリファレンス用途だけの辞典だと、Webで十分であり、むしろ検索機能を考えるとWebの方が有用だといえます。また、きちんと説明されている内容でも、単発項目だけだと、それこそWebで検索すれば信頼できる文章が一発で出てきます。Tips集のようなものもWebでやったほうが効果的なのは間違いありません。

もっと最悪なのが、「私はこうやってみたらできました」、というような解説書紛いの書籍です。一昔前のhtml関連の書籍は本当にこういうものが多くて、「h2タグは文字の大きさ変更のタグです」とか平気で書いてあるような本が本当にありました。つまり、自分でメモ帳にh2タグを打ち込んでみたら、文字が大きくなったからその用途だ、と勘違いしただけでは飽き足らず、恥を社会に向けてさらしてしまったという。

自分でやってみて出来た、で満足しているのであれば問題ないが、それを社会に発信していくとなると、責任を持たなければいけない。何事も自分でやってみるのと教えるのとでは大違いなのは衆知のとおり。

解説書を書くとしたら、まずしっかり解説する対象の仕様書を読まなくてはならない。そして、自分がやってみて出てきた結果がどういう理屈の元に成り立っているか理解していなければならないし、やってみて出てきた挙動が実際は正しいものなのかどうかも解釈できるようにならないといけないのである。そして、それをわかりやすくしっかり説明できるかどうか。そういった要素を積み重ねてようやく、しっかりした解説書が生まれるのである。

てことで、今年読んだコンピュータ関係の解説書の中で、印象に残っているものをいくつか取り上げていければと思っている。CSS関連が中心となると思う。

投稿者 Songmu : 2006年12月15日 02:58