2006年12月 7日
荒川静香金メダル
最初に取り上げる事項としては非常にベタではありますが、個人的には荒川静香にはかなり思い入れがあったのですよ、実は。
中国住んでた頃、テレビじゃ基本的にスポーツ放送を見ていたんですよ。最近中国じゃ結構フィギュアも取り上げられていて、グランプリシリーズなんかは見ることが出来たわけです。
そんな中、荒川静香を見たときは驚いた。スケールの大きさや演技の美しさを見て、ああ、日本のフィギュアの選手の中にも、一発技ではなくて、総合力で勝てる選手が出てきたのだなぁと感動した覚えがある。
印象に残っているのが、2004-2005シーズンのGPシリーズロシア杯とGPファイナル。荒川が非常に優雅な演技で演技終了時点でトップに立つわけです。しかしその後、それこそ圧倒的な演技でイリーナ=スルツカヤが優勝をかっさらっていくわけです。荒川は何れも2位。荒川は凄いけど、スルツカヤはもっと強い、とそのレベルの違いに唖然とした覚えがあります。
だから2005-2006のシーズンで浅田真央が、くるくるっぴょーんとか飛び跳ねていても、正直子供のお遊戯にしか見えませんでした。荒川やスルツカヤに比べたら演技のスケールが全然違うので。それなのに、「浅田真央をオリンピック代表に!」とか世論が一部で沸騰してしまい、私は荒川がオリンピックに出られないんじゃないかと妹とはらはらしておりました。
荒川はマイペースで天才肌なところが良いね。小さい頃に誰よりも滑れてしまったということもあり、周りと競おうってガツガツした感じがないのだ。他人と競うことよりも自分の演技を磨くことに重点が置かれていて、その分勝負弱いところとか、順位を競おうとすると自分の演技を崩してしまうところがあった。
それでも最終的に自分の演技を貫いて、オリンピックで金メダルと獲得できたところが良かったなぁ。出来すぎだとは思ったけどね。個人的には、スルツカヤに金を取ってもらいたかったなぁとも思ったけど。スルツカヤ金、荒川銀だったら個人的には一番嬉しい展開だった。
もちろん金メダル獲得とのフィーバーにはげんなりです。オリンピック前はほどんど見向きもしなかったのにむかつきます。イナバウアーイナバウアー騒がれているのを見て、つくづく日本人は必殺技が好きなのだなぁと思うよ。
彼女が引退した今、私が注目しているのは中野友加里ですね。総合力がありながらジャンプ力があるので期待しております。外国勢ではキミー=マイズナーが良いなぁとか思っていたのですが、中野もマイズナーも2006-2007シーズンは今ひとつですね。