2007年5月 4日
バベルを見た
敢えて恋人と一月ほど連絡を絶っていたのだが(お互いの合意の上)、久し振りに会ってデートした。海老名ぶらついて、バベルを見た。
バベルはまあまあでした。2時間半と長い映画だったが、退屈はしなかったので悪くは無かったのでしょう。
最初に悲惨なシーンから始まるので、その後はどれだけ悲惨なことが起きるのだろうと少しビクビクしながら見ていたが、期待していたほど(?)極端な展開はなく、拍子抜けするくらいストーリーは淡々と進み、終わってしまった。無理してたくさんの話を詰め込もうとしすぎて、それぞれが薄まってしまっていた。
そんな中、何故か日本へのスポットが大きかった。舞台はモロッコ、メキシコ、日本、アメリカと分かれているわけだが、日本の話だけがやたら登場人物の内面に踏み込んだ話になっていた。贔屓目じゃなく、菊地凛子だけが明らかにキャラが立ってます。演じる役自体が特殊で、それをしっかり演じきっているからでしょう。聾の女子高生と言う特殊な役どころでありながら、それが「他人と繋がりたいけど、どうやって繋がっていいか分からない現代日本人(特に若者)」を象徴している存在になっているのが面白かった。
それに引き換えブラッド=ピットなんて、終始オロオロイライラして、最後に“I love you”って言うだけですから。いかにもアメリカ(笑)