2007年10月25日
エクスマキナ
別に見る気もあまり無かったのですが、オタク友人と久し振りに会ったときに、やる事も無かったので、ノリでエクスマキナを見ました。アップルシードのマンガは一応持っていたりします。
映画はまっとうな物語で上手くまとまっていて悪くありませんでした。強烈な印象みたいなものは少ないですが。見た人は分かると思いますが、ちょっと人類補完計画でした。
- 情報統一による世界統一
- クローン
- 肉体に埋め込まれた情報機器へのハッキング
- 情報化の中でのヒトの心のあり方
などなど、それぞれ今や陳腐化すらしてしまったテーマにも関わらず、それぞれが実現した架空の未来社会の世界観がよく出来ていたと思う。
恋人がサイボーグになっても彼を愛する主人公の前に、サイボーグ化する前の恋人の姿をしたクローンが出てくる話なんて、ありがちだけどそれだけで一つの話に出来そうだ。そこがもっとどろどろしたら面白かったかもしれないけど、それだと別の話になっちゃうかな。
ただ、CGはやっぱ不自然でした。結局、CGをリアルに近づけようとしても、リアルのニセモノにしかならないわけだから、不完全なものにしかならないわけ。少なくとも現実を超える事はない。
そこを補うというか、補って余りあるアニメーションの魅力として、デフォルメ、つまり意味としての記号の強調という手法があるわけで、それが使えない以上アニメーションとしては不完全なわけですよ。そこにもうちょっと工夫が欲しかったかな。