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2007年11月11日

書道と「僕のピアノコンチェルト」

銀座でやってた書道展に行った。書道展に行くのは初めてだが、恋人の書道の先生が賞をとった作品が展示されているとかで。

なかなか新鮮でした。色々流派があるようだが、展示されていた流派は、曰く「柔らかい感じ」らしい。

展示されている草書なんかはもちろん殆ど読めないのだが、読める人には読めるのでしょう。文字の可読性を残しながら極限まで削ぎ落とすのが日本的だと思った。

その文字自体が読めなくても、前後の文字とのつながりの中で読めればよく、後は如何に澱みなく滑らかに筆が走るか、書いた作品からそれが読み取れるか、といったところが作品への評価の対象になるのかな、とか思った。

それだけではなく、字の大きさのバランス、配置なども評価の対象になるようです。当たり前だけど、ぶっちゃけよく分かりません。素人ですから。

ただ、じっと見ていると、なんだか多少は分かったような気にもなってきて「目が肥える」ってのはどういうことなのかなぁと改めて考えさせられました。「目が肥える」ってのはその文化に対する理解と、洗脳的な部分が絡み合っている感じだよね。ここでは深くは考察はしないけど。

ちなみに、その恋人の恩師の先生も来ていました。60越えの女性でしたが、綺麗な人でした。生き方とか、姿勢とかから来る美しさがにじみ出ている感じでした。そういうものが無いと、あの歳までなかなかあの美しさは保てないと思うね。

「僕のピアノコンチェルト」を見て帰った。面白かった。主人公はかわいかったし、最後のオーケストラシーンとかを見てしまうと、それだけで満足した気分になってしまう音楽の魔力。じいちゃんがいい味を出していた。ちなみに、天才少年の描かれっぷりが少女漫画ノリでした。一条ゆかり作品とかに出てきそうな感じ。

ちなみに、主人公の父親が勤めるフォナクシス社は、間違いなくスイスが世界に誇る補聴器メーカー「Phonak」がモデルです。補聴器メーカーだなんて日本じゃピンとこないかもしれませんが、スイスの中では、日本のSonyやTOYOTAくらいの感覚です。だから、その企業の技術主任ともなれば、スイスではものすごく社会的にも地位が高いのです。だから、劇中に出てきた、アメリカ企業に買収されるだなんて話もリアルにありそうな話なんでしょうね。日本のメーカーが直面しているように。

逆に、主人公が「獣医になりたい」と嘯いて、周りの大人に馬鹿にされ笑われるシーンがあるのだが、スイスでは獣医が何か特別な意味を持つのでしょうか? ちょっと気になります。

投稿者 Songmu : 2007年11月11日 21:01