2008年4月24日
そうは言っても私の自転車はカーボン
この記述を読んですごく得心してしまった。これはこのページの一番下に書いてある布団たたき理論と同じことを言っているんですよ。
ただ、カーボンで自転車の既存の形状を越えようとした動きは昔あって、特にアワーレコード絡みでボードマンが新記録立て続けに出してた頃のバイクが有名。
結局それが引き金になって、UCIが変な規制かけちゃったんだよね。機材による記録の差が大きくなるのはいかなるものかってことでね。今のSPEEDOの競泳水着の話に似ているね。水着は禁止されなかったけど、そういった騒動はどのスポーツでも良くある話です。
それでアワーレコードの記録はがた落ち。特殊形状の自転車での記録は参考記録として扱われています。多分その記録は今の規制が続く限り先ず越えることは出来ないでしょう。
何せ、当時のアワーレコードの記録は56kmを越えて(!)います。そして、現在の公式のアワーレコードはたったの49.7km程度なのです。つまり、その頃の自転車を今も超えられて無いんですよ。
その後、規制が少ないトライアスロンの世界なんかじゃ、多少はキワモノバイクが作られているみたいだけど、精々ソフトライドくらい(笑) これがバイクの正常進化とは思えないけどね。
KestrelとかCeepoなんかはトライアスロン向けにバイクをメインに開発してますが(多分)、普通の設計の自転車のリアセンターつめただけという風に見受けられます。普通の自転車の枠組みを越えられていないわけです。
それにトライアスロンではあまり自転車重視されておらず、既存のロードレーサーをトライアスロン用に味付けすれば良いという考えなのでしょう。そりゃ餅は餅屋だからその選択は正しい。一からトライアスロン用に新しいバイクを作ろうと考えても、それは精々ソフトライド止まりなのです(笑)
仮にそういう先端の自転車の開発をトライアスロン業界に持っていかれたとしたら、それはロードレース業界にとっては多いなる屈辱でしょう。
そしたらロードレース業界も刺激を受けて、規制解除の方向に向かうかもしれないけどね。