2008年6月 8日
素人による素人のための絵画の見方
恋人についてって美術館巡り。国立新美術館の「モディリアーニ展」と、サントリー美術館の「KAZARI 日本美の情熱」。
美術館はたまに行ったりするんですが、美術に関しては門外漢なもので、わからない事だらけです。まあ、色々勝手に想像をめぐらせてみて楽しむわけです。
素人ながら絵画を見るときにやっていることは配置を見ることです。中心線、三分割法、黄金分割を組み合わせて考えます。以下のような感じです。
赤い線が中心線、青い線が三分割の線、黄色の線が黄金分割の線です。絵にもよりますが、これらの交点の上に重要なものが書かれていることが多いのです。
絵を見てぱっと目に付いたものが、こういったところにちゃんと配置されていたりすると、おおっと思ったりもします。逆にぱっと見分からなくても、絵画の中で書きたいものが見えてきたりもします。
モディリアーニはやたら首を強調したがっている感じがしました。
図はprocessing.jsで書いた。面白い。amachangのページとリファレンスを参考にしました
「KAZARI 日本美の情熱」
やたら面白かった。今でも全然使えそうな室町時代のぴかぴかの陶器なんかが飾られていて驚いた。本来の目的として料理を盛り付けられないのは、逆に勿体無い気がした。勿論盛り付けるのも恐れ多いっていうか無理だけど。
武将の兜のデザインとかマジ超絶でした。貝殻や木の葉などのモチーフが見事に兜と融合してデザインされているところがすごい。これってたぶん武将が「貝」とか漠然とお題を出して、職人が形にしていたんだろうなぁ。
ああいう変わり兜が金属で出来てないことも初めて知りました。和紙を重ねて漆塗って整形するのな。考え方としては、カーボンとエポキシなんか同じだから、強度もちゃんと出るのでしょう。
他にも、この時代にこれだけの金属加工とか水晶の研磨とかってどうやってんだ!? 等驚きもあり、非常に良かったよ。
残念だったのが、英語の解説が少なかった事。場所柄、外国人も多く来るんだろうから、解説は全部英訳しておいて欲しかったなぁ。外国人にも積極的に見てもらいたい展示だったよ。
話は飛ぶが
新国立美術館のWEBサイトだが、すげーシンプルなデザインだ。特に配下ページなんか、どうやってCSS書いてるかが一瞬で分かる簡素ぶり。多分同じページは10分もあれば書けると思います。それだけ簡単なデザインだけど、ロゴを上手く活かしたデザインになっていて、巧みだなぁと思う。