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2010年12月28日

退社と転職と

前のエントリーで社内フレームワークとか言っておきながら、今日が仕事納めで今年いっぱいで現在の職場を退職となりました。

今年の頭には転職とか殆ど考えていなかったのですが、今の会社だとなかなか技術的にスキルアップが難しく、自分も技術的にもうちょっとチャレンジしたいなぁということで、新たなステージを選んだ次第です。退職を考え出したのが6月くらいで8月から活動開始。10月に内定が出て、年内退社の運びとなりました。

今の会社は安定しているし、恐らく一生勤めることも可能なので、周りの友人や前職の友人からは「勿体無い」とか「何で?」とか言われます。私としてもチャレンジだと言うことは分かっているのですが、年齢も30になってしまったので、今後そうそうチャレンジできる機会も少なくなってくるだろうと言うことで転職に踏み切ることにしました。

正直、ここ2年は技術的に学べる人が誰もおらず、逆に私が一番知識的にあるということになっていて非常にストレスでした。自分のエンジニアとしての価値を計るためにこの業界に入ったにも関わらず、結局その辺りが未だにはっきりしていないという。生産金額として残した数字的にはダントツでしたが、たいしたことはやっていないので、中身が伴わず空虚な感じです。それで技術の分からない上司に妙に評価されるのもストレスでした。

もっともっと自分よりも優秀な人達と一緒に刺激を受けながらレベルアップしていきたい、そういう中で自分の実力を把握したいという思いが強く、また、このまま中身の伴わないマネージメント職に回されていく未来にゾッとした部分もあります。

今の会社の中で自分一人で周りを巻き込みながら成長していったとしても、他の自社サービスをやっているようなエンジニアにどんどん差をつけられていくのがわかってすごく歯がゆいものを感じていました。

そこで、自分の選択肢としては、頑張って会社を変えてくように努力するか、転職するかだった訳ですが、そこに気づくのが遅かったと言うことと、年齢的な部分もあり、後者を選んだということです。

今回、転職活動をしたときはなかなか結果が出ず、泣きたくなるくらい非常に悔しい思いをしました。前回転職活動をしたときもそういう気持ちになったはずなのですが、それを忘れていました。結局ここ2年間まったく成長が出来ていないことに愕然としました。

自分は我儘なことはわかっている。でもハッカーになりたい。2年前の転職のときに思っていたその熱い気持ちを忘れていました。

Webで生きていこうと決めたのが2年前で、そう決めるまでに自分は非常に回り道をしたと思います。でも、回り道をしてきた事を間違っていたとは思いたくないし、回り道をしてきたからこそ僕は肥沃だと信じたい。そういう意地があります。ああ、すごく恥ずかしいこと書いてますね。

だからこそ自分が成長できるステージってことで、大企業病のSIerではなく、自社サービス系の企業でチャレンジしてみようと思い次の職場を決めました。

次の職場は、チャレンジできる機会も多そうで、何より目標と出来るエンジニアもいるので、しっかりやろうと思います。

かなりネガティブサイドの話をすると、今の会社は社員に手厚いので、しがみついている人が残りやすく、若くて出来る人が割りを食らい、そういう人から辞めていくという悪循環がありました。

僕は共産主義者で年功序列万歳なので(嘘)、能力が違えど給与がある程度横並びなのは別に構わないと思うんですよ。そういう会社は別にあっても良いと思うんですね。だって能力の差なんてある程度生まれつきなんだから、それで生きる生きられないくらいの給与の差をつけられちゃたまらないでしょう。最低限を保証して、かつ、上積みで差をつけるんなら構わないと思うけど。

でも、出来る人が死ぬほど残業して、出来ない人はむしろ居るのが邪魔だから定時であがってもらってみたいな状況が常態化しているのはいくらなんでもヒドイなと。しかも出来る人が残業しているのは、出来ない人が下手に動いてしまって、被害を出したときだったりするわけです。上のマネージメントの問題もあるわけですが。

あと、エンジニア業界は、スポーツ選手に近い部分があって、人によって効率が劇的に違うし、プライベートと仕事の差が付けにくい、日々のトレーニングで差がつくわけですよ。だからちょっと普通の給与体系が則さない部分てのはありますよね。色々難しいですね。

ということでまとまってませんが、待遇とかに関しても色々思う部分も有りました。

ただ、今の職場には給与面では全く不満は無く、転職したらむしろ下がることも覚悟していたのですが、結果的にはそこそこ上がることになり、身の引き締まる思いです。

だから実際ソーシャル系は今バブルなんだと思いますよ。だからこそ弾けたときに生き残れるかどうかってところは覚悟してないといけないと思うし、そういったところで戦って行こうという決心はしました。

今の会社を辞めるに当たっては、残せるものは残していきたいなぁということもあり、スキルトランスファーとか非公式社内勉強会とかをちょこちょこやりました。社内フレームワークを作ったのもその一環だったりします。非公式社内勉強会はもっとやっておけば良かったなぁとか思いました。

Yapafiの技術コラムが妙に充実してるのもそのせいです。

ところで、今年から本社グループの再編成があり、その関係で本社の人とも仕事をする機会が増えたのですが、本社出身の人はやはり優秀な人が多く、その辺は刺激を受けたんですが、退職を翻意させるまでには至りませんでした。

てことで、来年から心を新たに頑張ります。勝負できるステージで勝負してやろうと思います。

投稿者 Songmu : 2010年12月28日 23:43