2006年8月17日
「へんな会社」のつくり方
株式会社はてなは数あるITベンチャーの中で、私も働いてみたいと感じているし、応援している数少ない企業だ。その若き社長、近藤淳也がCNETで連載していたブログやインタビューをまとめたのがこの本。
立って会議をしたり、毎日違う場所に座って仕事をすることが決まっていたりと、ユニークな仕事方法で有名な株式会社はてなだが、それはやはり、この社長あってのものなのだ。だからこそ、サービス開始当初はネタとも思われていた人力検索がここまで大きくなったわけだ。
この近藤淳也って人は、大学時代に自転車で日本一周したり、国体に出たり、今でもツールド信州なんていう日本有数の山岳レースを企画していたりと、かなり自転車に乗れる人なのだ。なので自転車乗りらしい柔軟で自由な発想を持っているように感じる。自転車レースの勝つか負けるかの争いと、自分のペースでいろいろ楽しめるサイクリングの両方の魅力を知っているわけだ。それもかなり高いレベルで。
この人の根本にあるもののひとつにその体力があげられると思う。その気になれば一人で何処までも突っ走ることができるくらいの体力。はてながここまできたのも彼の体力に裏打ちされたパワフルさが大きいと思う。余分なことに手を出すことができ、それでへまをこいたとしてもカバーリング出来るくらいの体力。
私も彼を見習って、周りに引かれるくらいの体力を維持していく所存である。