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2006年10月31日

持久力こそ力

諏訪湖マラソンといっても所詮はハーフな訳です。とは言ってもハーフを舐めてましたよ。普段10km走って別に体にこないんだから、それが倍になったところでそう変わらないだろうとか考えてたのが大きな間違いでした。体力がしょぼすぎるって話もありますが。

最初の9kmくらいは快調だったのだ。1kmごとに表示があるのでラップタイムを取って積み重ねていけば余裕かと思えた。キロ4分40秒前後のラップを刻んでいたので、そのまま行けば、1時間40分は切れるように思われた。しかし、10km過ぎに脇腹が痛くなりペースを落とすことになり、15km過ぎからは体中が痛くてだるくてつらくて仕方がなかった。最後の1kmはつらかったが、一番つらく長かったのはその前の19km~20kmの区間。走ってて周りはハアハア言ってるけど、私は心肺よりも体のガタガタ感が強かった。

何度も歩こうかとも思ったが、歩いたらこれまでの苦労が無にするまいという意地だけで歩かずに走りきった。レースの途中でぱらぱらと歩き出す人が出てくるわけですよ。そういう人の無念も分かるので、馬鹿にしているわけでは決してないのだが、それを見ると「私は歩くまい」と余計思うわけです。

自転車レースでもそうだったが、公道の応援は何気に結構ありがたかったりするものだ。小学生達がいっちょ前に和太鼓を披露してくれたりもして、楽しかったりもする。

ネタで出場している人もいて、被り物やらコスプレで走っている人もいるのだ。そういう人には負けたくないとも思ったね。でも、60cmはあろうかと言うカリンの被り物をかぶった人には負けた。最後の1kmくらいまで併走していたが、振り切られた。カリンちゃんてのが諏訪市のマスコットらしい。バットマンに勝った。残り4kmくらいの地点で抜き去った。真っ黒で暑そうだった。

自分の周りで走っていなかったが、早実の高校野球のユニフォーム着て、斎藤君のコスプレしている人や、定番とも言えるセーラー服もいたようだ。ゴール後見かけた。

自転車の大きなイベントで乗鞍ヒルクライムという22kmの峠道をひたすら上る大会があります。この大会にも毎年セーラー服を着た男性がママチャリで出場しているようです。しかもそれが結構速いもんだから、性質が悪く、その人に負けるのは大いなる屈辱感があるらしい。

ちなみにタイムは1時間53分28秒。最近走れていなかったとは言え、1時間40分前後かなぁとか考えていた自分が甘かった。10km走なら45分程度で走れていたのだが。

完走者全体で2143位/6345人、年代別では394位/1099人でした。ハーフマラソンに出てやろうなんて奇特なことを考える人たちの中でこの順位ですから初めてにしては悪くないのかもしれません。とはいっても大問題なのは、女子60歳以上の部の優勝者よりも遅いということです。ちなみにそのタイムは1時間44分57秒。恐ろしいお婆ちゃまもいるものである。

走っている女性は体が若々しくかっこよいね。一緒に走っていて非常に気持ちが良い。それに女性の意地とか強さとかも非常に感じたよ。ラスト1kmでラストスパートをかけた女性に何人にも抜かれましたからね。持久力こそ力と考える私にとってはいい刺激になりました。あと、女性の比率が高いのは自転車からすると考えられない。それに、女性のトップタイムにこうまで差をつけられることは自転車レースではなかなかなかったことです。あの頃とは体力が違う、自転車と走るのとでは勝手が違うってのもあるのでしょうが。

翌日は体がガタガタでした。走るどころかまともに歩くことすらままならない情けなさ。よたよたと歩いて職場に行きました。

投稿者 Songmu : 2006年10月31日 23:53