2007年1月21日
「NHKスペシャル|グーグル革命の衝撃」を見て
一応チェックした。Googleに対してどうもネガティブな雰囲気でしたね。Googleを新時代のメディアと考えると、NHKにとってかなり脅威でしょうから、ああなったと考えてしまうのは考えすぎでしょうか。
Adwardsで稼ぐ青年とか、Googleが情報を操作している、というような極端な事例ばかり取り上げて、それでいて、Eric Schmidtがやたら壮大なことを自信たっぷりに、マッドサイエンティストチックに堂々と言うもんだから、Googleに対して殆どの人が良い印象を持たなかったのじゃないかと想像する。
他にも社員の落書きにあるgoogle.govとかgoobleなんか普通のギャグのノリだと思うのだが、ああいう風に取り上げられてしまうと、空恐ろしく感じてしまう人も多いでしょう。
中国での検索結果の話なんか、Googleはしぶしぶ検閲をしていることを公表しているのに、そのくだりが無く、密かにそういうことをやっている感じで放送されていたし。
無線LANのアクセスポイントでPCの位置情報が分かるとかそういう話があったが、そんなことは当たり前だ。いやなら繋がなきゃ良い。個人情報どうのとか言うが、少なくとも自分のIPアドレスはインターネットに繋いだ時点で絶対に公開しているのですよ!?
話がそれるが、インターネットは匿名だとかよく言われるが実際は全然匿名じゃありません。というより、実生活とほぼ同程度に匿名性が保たれているというだけの話です。コンビニでコンドーム買ってったヤツの名前なんて特定しようと思わなきゃ分からないし、それと同様に掲示板に書き込んだヤツも調べなきゃ分からないというそれだけの話です。裏を返せば、調べりゃたいてい分かるし、時には分からないこともあるということです。そんなの実際の犯罪捜査でも同じでしょう。
何にも分かってないメディアが匿名だ匿名だと煽るせいで、本当に匿名だと感じてしまっている人も多いし、そのせいで悪用する人も絶えない感じがするね。
インターネットで問題があるとすれば、その嘘っぱちの匿名性ではなく、インターネットを利用して人と接している時でも、人と接している感覚が乏しくなってしまいがちだということにあると思うのですよ。現ナマより、カードのほうが大きな買い物をしてしまうという、そんな感じに近いと思う。
話を戻すが、Googleを擁護するわけではないが、ちょっと悪意が見える番組構成だったかなと思う。多くの人がGoogleに対して良い印象を持たなかったかもしれないが、お前らがきっと普段Yahoo!でやってることと同じことなのですけどね。
Googleが検索市場で独占的状態になっているのは危惧すべきなのかもしれないが、それでも現在Googleが国家のように多くの人に監視されているメディアであり、インタラクティブなメディアであることを考えれば、既存のメディアに比べても、別に危険な存在ではないし、むしろ安心なくらいかもしれませんけどね。それに他の検索エンジンもがんばっている現在、まだまだ独占的というには程遠いし。
むぅ。逆にGoogle礼賛ぽくなってしまったので、sage(?)
追記: 勤務先もSEO対策をしているのだが、上司がこの番組をちゃんとチェックしていた。すばらしい。SEO Spamの話なんかもあれを見て理解したようで、助かった。今後話を通しやすくなったと思う。