2007年11月29日
Designer meets Designers 02 に行ってきた
Webに関してずっと一人で勉強しているのもなんなので、ちょっと刺激を受けにこういうセミナーに参加してきた。
当たり前だが、デザイナー向けって感じだったので、内容が物足りない部分もあった。ただ、実際に第一戦のプロがソフトを動かしているところを見られたのはかなり良かった。普段絶対そんな機会無いからね。女性も多くて、男女比は、5:5か、もしかしたら女性のほうが多かったかも。基本的に男は一人で来ていて、女性はグループが多かったし。
全部で5セッションあって、それぞれ1時間弱程度。それぞれの感想は以下。
SESSION1 今からFlashをつくりたい! 基礎から学ぶアクションスクリプト講座
正直イマイチでした。内容が簡単すぎるというのは当たり前で、それは減点対象にはならないけど、講師の話しかたのテンポや抑揚があまりよくなかったのが残念でした。
「ActionScriptプログラミングはJavaよりも楽しい」
とか言ってたのもちょっとなー、って感じでした。別に、意図としては、「ActionScriptは目に見える結果がすぐに出るから楽しい」てなことを言いたかったのだろうが、これに代表されるように、その辺ちょっと説明がうまくない部分が多かったように思う。
そういや、プレゼンで使ってたパソコンに入ってたウィルスソフトがAvastだった。あのパソコンが個人用なのか、それともProfessional Editionをちゃんと買っているのでしょうか?
このセッションで先が思いやられて、結構テンション落ちてしまったが、これ以降は結構良かったのでこの心配は杞憂に終わった。
SESSION2 Silverlightファーストステップ ~なにができるか、どうつくるか~
Silverlightってことで結構期待していたんだよね。まあ、Flashに対抗してむりやり作ったRIA技術で、ジリ貧のMicrosoft必死だな、って印象がぬぐえなかったのですが、実際はGyaoが採用したりと最近何かとホットです。職場でWindowsMediaServerで動画配信てなこともやっているので、今後サービスをSilverlightに移行することもありえるかもしれず、ちょっとどんな技術かは知っておきたいなと考えていたので。
技術的にはイメージ的に舐めていたのですが、ところがどっこい、デモを見る限りではなかなか面白そうです。Microsoftのクセになかなかやるものです(笑)
Silverlight Airlinesのデモなんかは、おおっと感じたね。Flashと遜色ありません。動画を使う場合は、画質はFLVよりもよく出来るらしいし。
開発自体も、簡単なことだけだったら、JSファイルとXamlファイルをテキストエディタでいじれば出来るみたいなんで、はなっから専用ソフトが必要なFlashよりも敷居が低そうなのも侮れないと思う。
ちなみに、このセッションの講演者が使っていたウィルスソフトはNod32でした。私の職場と同じ。
ちなみに、このセッション参加者内の希望者に抽選で「Microsoft ExpressionWeb」がプレゼントされたのだが、それが当たった。信じがたい。まあ、40本も提供ってこともあったのだが、それでも数百人希望者はいただろうに、変なところで運が良い。
機能的に中途半端であまり使い道はないから、転売するかねぇ。買う人いるかな…。Blend2が出たときにアップグレード価格で安く買えたりするんだったら持っておきたい気もする。ちなみに、市価では4万近くするようですね。まあ、参加費のもとはとりました。
SESSION3 現場で使えるActionScript実用テクニック
いきなり、演者がごりごりコードの話を始めたので、ついていけなかった人が多かったように感じる。結構引いてた人が多かったんじゃないかな。
3次元座標を、2次元座標に変換し、奥行きは透視変換(まあ、つまりは遠近法だ)を使って、オブジェクトを縮小・拡大する事によって表す関数の実装なんかの説明が実用的で面白かった。
あとは、円運動させるところで、sinやcosが出てきて、数学アレルギーの人たちが固まっている様子が伺えました。実際は、演者が言っていたようにそんな難しい事はやってなかったんだけどね。
ActionScript3.0の話なんかも出てきて、ActionScript3.0を理解すると、AIRアプリケーションが作れるよ! てなことも言ってた。知ってはいたが、少しデモが生で見られたのが良かったね。
そのあたり、デスクトップアプリケーションに進出しようとするAdobeとSilverlightでWebアプリケーションに進出しようとするMicrosoftとのせめぎあいが見られて面白い。
私もがんばってActionScript3.0勉強しよ。
ちなみに、このセッションと次のセッションは演者はマック使ってました。
SESSION4 デザイナーのためのAjax動的Web制作術
講演者のテンポも良くて、タイピングが速かった。デモに失敗して詰まる場面もあったが、それもご愛嬌で、逆に笑いが取れていたりしたね。ただ、実際、そのデモ失敗のせいでかなり長い時間講演が進まなかったので、本人にしてみたら痛恨だったでしょう。レベルや内容は参加者に一番あっていたセッションだったと思う。
Gucciの日本語サイトがFlashのようでいて、実は全部Ajaxだったりするのが凄い。でも、あそこまで全部Ajaxでやる必要はないよねとか言い切っちゃったのが笑えた。
必要なところ、地味なところで使うのが理想、とか言っていたのが印象に残ったかな。
あとは、簡単なデモとか。DreamWeaverを実際に使っているところが見られて参考になった。Spryのデモもあって、「ソフトが書き出すコードも大分綺麗になりました」とか言っていたが、いや、あれじゃまだ汚いな、と思った。前は確かにもっと酷かったが。Spryは使っていなかったが、やっぱ使わないなと再認識。
SESSION5 RIAの開発の現場ってこんな感じです!!
講演者の阿部さんがカッコ良くて、声も渋かった。なかなかカリスマ的な雰囲気を醸し出していて、話しなれている感があったね。
スゴイ地図のサービス作成での実際の話をもとにしながら、大規模サービス作成のすすめ方の話なんかをしていた。
ペーパープロトタイピングの話や、二つの評価軸をもとに平面に縦軸と横軸を書いてその中に競合サービスを書き込みながら、サイトコンセプトの落とし所を決めるなんて話は、サイトディレクション以外にも応用がききそうで、参考になった。
ただ、やっている案件のスケールがでか過ぎて、違う世界の話をされている気にもなった。最後に少し時間が余ったので、質問の時間がとられたが、誰も質問しなかった。阿部さんも「勿体無いですよ」とおっしゃっていた。確かに勿体無いが、みんなあっけにとられていて、質問する余裕もなかった感がある。その後、私は質問したい事が思い浮かんで、勿体無い事をしたと思った。
総括
やっぱ突発的に質疑応答が発生したときもすぐに質問が投げかけられるように、もっと積極的に聞いて疑問を持つ姿勢が大事だなぁと思った。こういう機会に質問できないなんて勿体無いからね。
次回は、もっと技術寄りの人が技術寄りの話をする講演会に行ってみたい。
あと、こういうイベントの時は、クリップボード必須です。私は職場では活用しているのですが、今日は持っていかずに、会場についてからミスした事に気がつきました。こちらも次回以降の反省としたい。