2008年8月29日
前巷説百物語
良いわー。やっぱ京極夏彦はクオリティーが安定してて素晴らしい。
シリーズの他の作品の比べると、人死にが多く陰惨な展開で、そういう意味じゃ少し異色でした。又市の過去や、シリーズ他作品の謎に対してきれいに風呂敷を畳む形になっていて、上手くシリーズの幕をひいたなぁという感じ。
巷説→続→後→前と、出しすぎじゃね?とか思ってたが、これでしっかりシリーズ完結という感じですね。
お約束通りの展開なんだけど、意外性を含んでいる。このシリーズは京極夏彦の切れ味を味わう分にはうってつけの作品だよ。短編になってるからさくっと読めるしね。