2008年9月22日
女性の不健康さは弱弱しさアピール
どうして女の身体って、不健康なのが「美しい」ってされがちなんだろう
単純な話だ。男にとって女性はくみしやすい、弱弱しい存在の方が良いからだよ。男は支配したがるし、女は支配されたがる。そういう物語が長くまかり通ってきた。
どうして女性が男性に比べて背が低いからと言うと、男性が自分より小さい(=支配しやすい)女性を選んできたからっていう説もある。
だからこそ、女性が弱弱しさをアピールすることは昔から頻繁に行われてきた。もとはと言えばハイヒールはヨチヨチ歩くためだし、マスカラつけるのも赤ん坊の顔みたいに目を大きく見せるため。中世の淑女たちなんかは、いかに素早く「失神できるか」のトレーニングを積んでいたって話だ。コルセットはそのための道具でもあります。
でもね、そういったエピソードや、引用先に書かれている話(纏足等)って、結局どれもその時代の上流階級(もしくはそうなろうとする人)の話でしょう。上流階級ではそういう傾向が更に顕著なのです。
中世ヨーロッパでは「女性は愚かで弱い存在だ」から守ってやらねばならないと言う大前提があった。レディーファーストだって結局それに端を発するわけですよ。
それはなんでかっていうと、男系社会になってしまうと「その子供が誰の子か?」ということの明確さが厳密に求められるからです。
何せ、女性はその子が自分の子だってことは100%自信を持てるわけだけど、男はその点非常に不利なんですよ。昔はコンドームなんて便利なものも無かったわけで、それこそ浮気即妊娠です。
そうなると、自分の女の産んだ子が自分の子供だってことを確実にしたいがために女性の自由を奪う。自分の女を「閉じ込める」(大「奥」)、「足を奪う」(纏足・ハイヒール)てな現象が発生するわけです。
女は浮気性で愚かだって話も、本当は男も同様に愚かなんだけど、その場合のリスクが大きいからなんですね、男にとって。
だから、女性は「あなたの支配下におさまりますよ」っていうポーズをとる必要があった。そのように文化的にも「男は強く、女は弱い」という物語は堅牢なものになっていった。
よく言われることですが、日本の江戸時代のムラ社会なんかはほぼフリーセックスだったわけです。それは子供がムラの子供であれば良く、誰の子供だなんてことを確定させる必要が無かったからです。そもそも当時は「姓が無かった」わけですから。そんな中だと女性は弱さをアピールする必要もなかったでしょうね。
結局、何故、女性の身体が不健康なのが「美しい」ってされがちなのかと言うと、弱弱しさアピールが根本にあるのですね。
最後に、現代女性の最早嗜みとかしてしまった「ダイエット」についてお話しましょう。
これは、もともとは、男性が痩せている女性が好きと言うよりも、腹がへこんでいる女性が好きと言うのがあるのです。なぜかと言うと「腹がへこんでいる女性は妊娠している確率が低いから男性は本能的にそれを好む」からなのです。
だからお尻と胸が大きくてお腹の細さが強調されていると最高なんですよ。更に言うと、大きな胸の谷間はお尻を想像させるため、魅力的にうつるわけです。何せ人間は二足歩行なので、目の高さにお尻がありません。その代替品として胸を成長させたわけで、更に言うと唇も...(以下自主規制)
ダイエットに関しては、そういう本来的なところからかけ離れてしまって過剰化しているのが現状でしょう。