2010年12月31日
なぜ安定を捨てて転職するに至ったのかとか
社会人を何年かやってきて、大分会社に対しての考え方も変わってきたのその辺の話を書き留めておく。
大学生の時は安定志向だと自認していたので、極端な話、年功序列万歳で会社に守ってもらえれば良いやとか甘く考えていました。仕事はそこそこに趣味に生きるつもりで、公務員になることも考えていました。とりあえず、何がやりたいか分からなかったけど、どんな仕事でも楽しめると思ったし、卒なくこなす事はできるだろうと思ったので。
で結局就職活動に失敗して、その後なかなか安定収入が得られず苦労したので、職に困らず、食いっぱぐれないしっかりしたスキルを身に付けたいと思うようになった部分があります。
それで、紆余曲折を経ていざ念願の守ってもらえるような会社に雇用されると、不安で仕方がなかった(笑) 今の会社が潰れたとしても生きていけるかがわからないから。たとえ潰れる心配は無いにしても。
就活の失敗体験があるから食いっぱぐれる恐怖がどこかにあるわけですよ。会社とか関係ない確固たるスキルを身に付けたいってのがやっぱ強い。絶対に食いっぱぐれない武器が欲しいんですよね。
また、会社に過剰に期待していると、些細なことで裏切られたと感じやすくなるし、その結果愚痴っぽくなってしまう。これは人間関係も同じですね。
それに、前の転職のときも思ったんだけど「いつでも他の場所に行ける」くらいの余裕があったほうが、余裕をもってクオリティの高い仕事が出来るように思います。
だから終身雇用とかアテにせず、自分の力で生きていこうと。結局そんなあやふやなものに頼るよりかは自分を頼りにしたほうがよっぽど安心だな、と。すごく当たり前のことに行き着いたわけです。
てことで、会社に頼らない・しがみつかないのは大事ですよ。
絶対起業とかしないとか思ってたけど、まあ、なんだかんだでそのうち起業しちゃったりするかもしれませんね。だって、また転職するだなんて思ってなかったんだから。
21:37
今年のJPerl Advent Calendarとか
少し前の話になりますが、去年も一記事書いたのですが、今年は調子に乗って3記事書きました。
ブログは全然更新してないのにね。
ところでAdventと言えばシュトーレンですが、Twitterで@neotagと絡んでいたら、今更急にシュトーレン作りたい欲求が高まっています。それだけ。
21:32
2010年12月28日
退社と転職と
前のエントリーで社内フレームワークとか言っておきながら、今日が仕事納めで今年いっぱいで現在の職場を退職となりました。
今年の頭には転職とか殆ど考えていなかったのですが、今の会社だとなかなか技術的にスキルアップが難しく、自分も技術的にもうちょっとチャレンジしたいなぁということで、新たなステージを選んだ次第です。退職を考え出したのが6月くらいで8月から活動開始。10月に内定が出て、年内退社の運びとなりました。
今の会社は安定しているし、恐らく一生勤めることも可能なので、周りの友人や前職の友人からは「勿体無い」とか「何で?」とか言われます。私としてもチャレンジだと言うことは分かっているのですが、年齢も30になってしまったので、今後そうそうチャレンジできる機会も少なくなってくるだろうと言うことで転職に踏み切ることにしました。
正直、ここ2年は技術的に学べる人が誰もおらず、逆に私が一番知識的にあるということになっていて非常にストレスでした。自分のエンジニアとしての価値を計るためにこの業界に入ったにも関わらず、結局その辺りが未だにはっきりしていないという。生産金額として残した数字的にはダントツでしたが、たいしたことはやっていないので、中身が伴わず空虚な感じです。それで技術の分からない上司に妙に評価されるのもストレスでした。
もっともっと自分よりも優秀な人達と一緒に刺激を受けながらレベルアップしていきたい、そういう中で自分の実力を把握したいという思いが強く、また、このまま中身の伴わないマネージメント職に回されていく未来にゾッとした部分もあります。
今の会社の中で自分一人で周りを巻き込みながら成長していったとしても、他の自社サービスをやっているようなエンジニアにどんどん差をつけられていくのがわかってすごく歯がゆいものを感じていました。
そこで、自分の選択肢としては、頑張って会社を変えてくように努力するか、転職するかだった訳ですが、そこに気づくのが遅かったと言うことと、年齢的な部分もあり、後者を選んだということです。
今回、転職活動をしたときはなかなか結果が出ず、泣きたくなるくらい非常に悔しい思いをしました。前回転職活動をしたときもそういう気持ちになったはずなのですが、それを忘れていました。結局ここ2年間まったく成長が出来ていないことに愕然としました。
自分は我儘なことはわかっている。でもハッカーになりたい。2年前の転職のときに思っていたその熱い気持ちを忘れていました。
Webで生きていこうと決めたのが2年前で、そう決めるまでに自分は非常に回り道をしたと思います。でも、回り道をしてきた事を間違っていたとは思いたくないし、回り道をしてきたからこそ僕は肥沃だと信じたい。そういう意地があります。ああ、すごく恥ずかしいこと書いてますね。
だからこそ自分が成長できるステージってことで、大企業病のSIerではなく、自社サービス系の企業でチャレンジしてみようと思い次の職場を決めました。
次の職場は、チャレンジできる機会も多そうで、何より目標と出来るエンジニアもいるので、しっかりやろうと思います。
かなりネガティブサイドの話をすると、今の会社は社員に手厚いので、しがみついている人が残りやすく、若くて出来る人が割りを食らい、そういう人から辞めていくという悪循環がありました。
僕は共産主義者で年功序列万歳なので(嘘)、能力が違えど給与がある程度横並びなのは別に構わないと思うんですよ。そういう会社は別にあっても良いと思うんですね。だって能力の差なんてある程度生まれつきなんだから、それで生きる生きられないくらいの給与の差をつけられちゃたまらないでしょう。最低限を保証して、かつ、上積みで差をつけるんなら構わないと思うけど。
でも、出来る人が死ぬほど残業して、出来ない人はむしろ居るのが邪魔だから定時であがってもらってみたいな状況が常態化しているのはいくらなんでもヒドイなと。しかも出来る人が残業しているのは、出来ない人が下手に動いてしまって、被害を出したときだったりするわけです。上のマネージメントの問題もあるわけですが。
あと、エンジニア業界は、スポーツ選手に近い部分があって、人によって効率が劇的に違うし、プライベートと仕事の差が付けにくい、日々のトレーニングで差がつくわけですよ。だからちょっと普通の給与体系が則さない部分てのはありますよね。色々難しいですね。
ということでまとまってませんが、待遇とかに関しても色々思う部分も有りました。
ただ、今の職場には給与面では全く不満は無く、転職したらむしろ下がることも覚悟していたのですが、結果的にはそこそこ上がることになり、身の引き締まる思いです。
だから実際ソーシャル系は今バブルなんだと思いますよ。だからこそ弾けたときに生き残れるかどうかってところは覚悟してないといけないと思うし、そういったところで戦って行こうという決心はしました。
今の会社を辞めるに当たっては、残せるものは残していきたいなぁということもあり、スキルトランスファーとか非公式社内勉強会とかをちょこちょこやりました。社内フレームワークを作ったのもその一環だったりします。非公式社内勉強会はもっとやっておけば良かったなぁとか思いました。
Yapafiの技術コラムが妙に充実してるのもそのせいです。
ところで、今年から本社グループの再編成があり、その関係で本社の人とも仕事をする機会が増えたのですが、本社出身の人はやはり優秀な人が多く、その辺は刺激を受けたんですが、退職を翻意させるまでには至りませんでした。
てことで、来年から心を新たに頑張ります。勝負できるステージで勝負してやろうと思います。
23:43
2010年12月27日
YapafiっていうPHPフレームワーク書いた
ここのところPHPのフレームワークを書いていて、ひと段落ついたので公開します。名前は完全にYacafiインスパイアです、ごめんなさい。
社内フレームワークとして使われることを期待して作ったものです。
「社内フレームワークとかダサッ」
とか言う声が聞こえてきそうなのですが、まあ、WAF作りはWebプログラマーのはしかの一つといわれるくらいですから。
実際のところ、社内でそこそこ実績のある社内フレームワークがいくつか有り、ただ、それらがいい加減古い設計になっていたり、今からするといけていない点があったりしつつ、なかなか移行が進まないと言う問題があったので、その辺りの刷新を狙って作りました。
まあ何で作ったかとかは、公開ページに書いてあります。
基本的にはワンファイルで動き、WAF自体が提供するのはディスパッチ機能くらいな感じの薄いフレームワークとなっています。コードジェネレータとか難しいこともやらない感じです。
あと、単独でFormValidator.phpってのを作ったのですが、これが結構いけてるんじゃないかと思っています。ただ、まだドキュメンテーションできていません...。
チュートリアルとサンプルを見れば大体どんな感じかは分かると思います。
モジュールなんかの作りはかなりCPANモジュールからパクらせてもらっています。以下のモジュールはそんな感じですね。
- Mail_Address_MobileJp
- Devel_BackTraceAsHTML
- DataValidator
- FormValidator
PHPはPEARがイマイチ使いづらいので、集合知の部分はPerlに劣るなぁとか思いました。PEAR2に期待。
23:41