おそらくはそれさえも平凡な日々

YAPC::Asia2013に行ってきました

今年もホント楽しかった。スタッフの皆様には感謝の言葉もありません。会場も最高だったしネットワークかつて無く快適だった。lestrattさん、941さん体制の最後にふさわしい非の打ち所のないYAPC::Asiaだったと思います。お二方はこれまで本当にありがとうございました。

弊社の若い人が幾つかトークをして何れも好評だったようで良かったです。まーもともとポテンシャルの高い人達なので、そういう経験を経てもっと成長してもらえるといいと思うし、他のトークに応募しなかった人も機会があったら応募すると良いと思います。トークをすることを期待されいてる人もいると思うので。他にも弊社の若い人たちが、大分モチベーションアップにつながったようなブログ記事を幾つか見かけて、非常に嬉しく思います。

僕も今年は割と色々な人に話しかけてもらったりも増えて、著名な人と色々議論とかもできたりして世界が広がった感じがして本当に楽しかったです。お話しかけてきてくださった皆様本当にありがとうございました。

livedoor blogのPlack化と、ikebeさんのkeynoteとハッカー文化とか

今年個人的に一番衝撃的だったのはやっぱ、livedoor blogのPlack化です。技術的な側面もさることながら、ああいう近視眼的には何のメリットもないし、逆にデメリットの方が大きそうな案件にリソースを割くジャッジができる会社としての姿勢が本当に凄いなと。エンジニア的にはPlack化したほうが良いに決まってるって言える(というか良くも悪くも経営的判断抜きに言ってしまう)のだけど、それを経営陣にどう納得してもらうかとか、エンジニア自身もそれが「ビジネス的に」どういうメリットが有るかってことまで腹落ちできるかとかってすごく悩ましい問題だと思うんですよ。それができてしまうハッカー文化だったりとか、エンジニアが会社を主体的に引っ張っていける文化をどうやったら醸成できるのかっていうのがここのところの僕の中での課題というか、色々考えさせられる部分です。

実際のところの話を聞いてみると、lestrattさんの実装が超絶に速くてあっという間にリプレースができる状態にしてしまって有無をいわさずリプレースしたというような超人列伝な話もあるみたいで、それはそれでもう別の意味で衝撃ですね。文化とか社内政治とか関係なく、純粋にエンジニア個人の力で世界を変えられるっていう。そういえば、tokuhiromが一晩でHTTP::Body::Builerを作りあげたのもホント衝撃でしたね。

話がそれましたが、やっぱそういう文化的な部分とかが大事だなーと感じています。今年のikebeさんのkeynoteも素晴らしかったですね。そのlivedoor blogのPlack化がいかに意味のあることかを評価するのが大事だみたいなことも話していましたし。やっぱああいう人が、会社の中で上の立場にいるってのは大事なことだと思います。

今年のikebeさん、去年のmizzyさん、一昨年のhidekさんといずれも、マネージメント的な立場やハッカー文化に対する素晴らしいkeynoteを展開していて毎年感銘しきりです。社会的な立場がありながら、決して話のつまらない大人になっていない。俯瞰的にものを捉えつつ、決して偉ぶらず、ハッカーをリスペクトしている。

翻って、弊社であの場所で話をできる人がいるかというと、残念ながら居ないと言わざるを得ません。これは恥ずかしいことです。それは決して文化の違いでは済まされない問題だと感じています。

やっぱ弊社でもハッカー文化的なものを根付かせたいなとか、非エンジニアの人ともそういう価値観を共有なり、共有できなくても理解なりをしていってもらいたいなとつくづく思います。なんかずっと同じことを言ってるじゃねーかってツッコミを受けそうですが、段々そういう土壌みたいなのは育ってきているんじゃないかとは感じています。

そういやモバファクはエンジニアはYAPC全員参加って決まってるらしいですね。素晴らしすぎますね。

ブランチはコケてもいいからさっさとpushしてしまえっていう話

myfinderのフルテストも50msで終わらせたいで、

  • ブランチはさっさとpushしてCIにテストを任せる
  • それにより、早いうちからブランチが共有されるのでレビュー効率も良くなる

というようなことを言っていて、これは大きな価値観の転換だと思った。僕も最近そういう考えだったんだけど、なかなか受け入れられなくて、と言うより僕自身もなかなかそう言い切ることができなくて悶々としていた部分があったのです。

でもやっぱ「テストがコケるのが嫌だから手元においておいてpushしない」みたいなことをいう人が多いのは嫌だなーと思っていたので、それは違うんだってことをもっと言っていきたいと思いました。手元は開発で最低限必要なテストを回して、CIにフルテストを任せるで良いじゃんていう。

テスト高速化って話だと、proveの-jオプションはデフォルトだとそんなに賢くなくて、job数分だけforkしてテストファイル実行して全部終わるのを待って、終わったらまたjob数分forkして…、って繰り返しなので、forkした中で一番遅いテストケースに引っ張られる部分があったりして、もっとジョブキュー的に上手いことできると良さそうだなーとか思って幾星霜経っています。

Speaker Hackerthon

今年は始めてSpeaker Hackerthonにも参加させてもらいました。会場提供のFreakOutさん、ありがとうございました。

myfinderの話で思い出してUkigumo::Serverをいじってました。% ukigumo-serverとかやればUkigumoサーバーがカジュアルに立ち上がるようになればいいなと思っていたのでその辺のやつ。それができればCPANに上げられるなーっていう感じです。まあ大体出来た感じ。


ということで今年も楽しかった。来年はどうなるのでしょうか。なんか若い世代も増えて来た感じも今年は大分出てたと思うので色々動きに期待です。僕も何かできることがあればやりたいですね。

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2013-09-24T09:54:27+0900

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