おそらくはそれさえも平凡な日々

iichi株式会社を手伝っていた話とか技術顧問とかの話

今年ももう終わりますが、今年の活動であまりここには書いていなかった、前職から今のはてなに入るまでの間に、iichi株式会社という会社のお手伝いをしていた話を書きます。

iichiはハンドメイドのECサイトを運営している会社です。先日、typesterが技術顧問に就任したことも話題になりました。鎌倉にあることもあって、カヤックとも縁があり、iichiを立ち上げた村式株式会社さんとは僕も一緒に仕事をさせてもらうこともありました。

iichiのCTOの平井さんは以前村式の方でCTOをされていたのですが、僕の前職でどうしても人手が足りなくなった時に村式さんを頼ったところ、村式さんも生憎パツンパツンだったのですが、そこでなんとCTOの平井さんを直々にアサインして頂くというミラクルを見せていただき、なんとかその案件が収まったということがありました。

それが縁で、Kamakura.pm #2村式さんの古民家で開催させてもらい、その際にも平井さんに会場運営をしていただいたりと、ビジネスを超えて色々お世話になりました。

そういったこともあり、平井さんには個人的にも再度お礼を言いたいし、機会があればもっと話をしたいとも思っていたのです。

なので、7月くらいに「iichiを一時的に手伝って欲しい」と言われた時には、短期間で助けになれるか不安もあり少し迷ったのですが、快く引き受けさせてもらうことにしました。当時は次の職場がほぼ決まっていた状態でしたが、就職までにフリーランス的な働き方を経験しておきたかったというのもあります。

やったことは以下の2つです。

  1. 平井さんと同レベルで技術的な話ができる人がいなかったのでラバーダックよろしく相談相手になる
  2. ansibleによるインフラのコード化

まず、1をやり、課題は色々見つかったのですが、その中から2を実施することにしました。ansibleを使いたいと言ったのは平井さんの意向で、おかげで僕は初めてansibleを触ることができました。2ヶ月弱の期間で実働としては15日くらいでしたが、ある程度ベースの部分を作ることができました。他にも色々手伝いたかったのですが、短期間だったのでそれくらいです。

あとはオマケとして、技術的負債とか開発体制に関する話を非エンジニアの方にさせてもらったりもしましたがそのへんもう少しできたら良かったかなーとか感じていますが、typesterが技術顧問をされているので大丈夫かなーとか思います。

iichiは今も事業拡大中でエンジニア募集中のようです。興味があれば応募してみると良いのではないでしょうか。

iichiに限った話ではなく、フリー時代に色々な会社とお話させてもらって感じたのは以下の2点。

  • ビジネスとしては立ち上がったものの、技術的負債に悩んでいる会社は結構ある
  • Webサービスで手堅くお金を稼げるビジネスモデルが増えてきている

少人数ですごい勢いで作ったサービスで、当然属人化が激しいしドキュメントも少ない。そんなのは当たり前で、ビジネスを立ち上げる時期としてはまっとうな戦略です。それでもサービスが立ち上がったのが重要。ただ、そこからどう開発者を増やしてスケールさせるか、どうレガシーと戦うかで困ってしまうケースは多いようです。

とは言え、以前に比べると「技術的負債」というものがある、ということが非エンジニアにも伝わってきているのも感じます。そこに適切に人を充てようとして、そのために人を採用しようとしている会社も増えている印象です。

そういうポジションはそこが得意なエンジニアにとってはかなり楽しくて、必要とされて入っているというのもあるし、解決すべき課題がたくさんありながら、ビジネスとしては立ち上がった状態で好きなことをやれるのは非常に面白いはずです。レガシーに苦しむこともあるでしょうが、その分大鉈を振るう楽しさもあるでしょう。

また、B向けだったり、ユーザー課金するようなWebサービスでありながら、ちゃんと収益を挙げられているサービスも増えてきていることを感じます。Webサービスにちゃんとお金を支払ってもらう土壌が整ってきているんだなーと。

まだまだWeb化されていないビジネス領域も多く、逆に大昔にIT化してしまったがためにWeb化が遅れている会社とかもあって、そういったところにWebで培った技術が活かせる領域はいくらでもあってビジネスチャンスはいくらでもあるな、と感じた1年でした。IoTとかもその流れでしょう。なので、まだしばらくは食いっぱぐれることは無いなと。

また、今年は技術顧問やCTOなど、俯瞰的な立場から技術的視野を持ってビジネスを見る人に注目が集まった年でした。僕自身もそういった方々と少人数でお話させてもらう機会の多い1年でした。

iichiで近いことをやらせてもらったので技術顧問に限って言うと、これは結構楽しい仕事だな、と思った。色々なビジネスが見られる楽しさがある。ただ、僕はあまり器用じゃないし、一つのことに情熱を持って取り組みたい(というかそうじゃないとパフォーマンスが出にくい)人間なので、今の僕には向いてないなと感じました。

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2015-01-02T03:57:50+0900

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