はてなに入って2年くらい経ちました。CTOとかMackerelとか
この度はてなのCTOが id:stanaka から id:motemen に交代しました。僕はチーフエンジニアとして引き続き頑張っていく所存です。
stanakaとMackerel
stanaka にはチーフエンジニアやMackerelチームのディレクターを務める中で様々な指導をいただきました。
そのエンジニアリング能力、ビジネスも含めた視野の広さ、Mackerelに立ち上げたことに代表されるようなビジョンにはただただ圧倒される日々でした。
思い起こせば2年前、stanakaにMackerel事業の魅力やはてな東京オフィスでのエンジニアリングチームの立ち上げについて話をしていただきました。僕はそれらに魅力を感じはてなに入社しました。その後は、チーフエンジニア、Mackerelのディレクターなどの立場も与えてもらい、引き上げてもらったと感じています。
Mackerel事業にディレクターとして関わりながら、stanakaと仕事ができたのは刺激的な日々でした。「ああ、stanakaにはMackerel立ち上げの時に既にこういう景色が見えていたのか」と、多くの気付きを与えてもらい、そのビジョンに驚かされっぱなしでした。
ようやくMackerelの思想を理解できてきたかな、と感じつつあったところで、退職されてしまうのは非常に寂しく残念です。
ただ、一緒にやっているとどうしても甘えが出てしまう、stakanaの後ろを走ろうとしてしまう部分があります。ですので、ここでstanakaが離れることは、独り立ちをして、Mackerelを含めてもっと大きな成長ができるチャンスでもあると捉えています。
なんであれ大きな変化はチャンスです。チャンスに変えるべきものです。Mackerelを頑張って引き継ぎ、より多くのユーザーに満足してもらえるようなサービスにしていく所存です。
Mackerelも一年前から、事業責任者として id:sugiyama88 が参画しています。製造系の大企業にいただけあり、エンジニアでありながら、そのビジネス力、アカウンタビリティの高さには学ぶところが多く、Mackerelのビジネス面の整備、強化に大きく貢献されています。そういう背景もあり、Mackerelはより成長していく地盤が固まったところでもあります。
stanakaにも引き続き定期的にアドバイザリーという形で関わっていただきます。
なにより、stanakaが40歳を超え、今の立場を捨てても、チャレンジができるということは、一エンジニアとして、改めて尊敬の念を禁じえません。僕としてもかくありたいと思うところです。(もちろん、僕自身ははてなにまだまだ10年以上のスパンで関わりたいとは思っています。)
motemenとCTO
id:motemen がCTOを引き継ぐことはとにかく楽しみです。
2年前、motemenがいなかったら、いくら、stanaka さんや id:onishi さんに誘われても、僕ははてなに入らなかっただろうな、と思ってます。
僕がはてなに入る時に、次の会社の条件として大前提で考えていたのは、自分より「若く」「優秀な」エンジニアがいるというところでした。なので「はてなにはmotemenがいるから大丈夫だな」と思ったのを覚えています。僕にとってmotemenははてな入社前からスターエンジニアでした。
入社直後はmotemenがMackerelのディレクターをしていたので、半年ほど運良く一緒に働くことができました。
そこで驚いたのは、motemenの全方位への能力の高さです。単にコード書く能力が自分より上なのは仕方ないにせよ、それ以外のスペックでかなり負けてることが衝撃でした。
当時は彼はディレクターだったので、コードを書く仕事自体は少なかったのですが、スクラムを通したチーム作りとか、仕組みづくりなどを申し分なくこなしていて、しかもその合間にScalaやGoのコードを書いたりしていて、根本的な能力が高いことに舌を巻きました。
「本当に優秀な人は何でもできるんだな」と改めて感じさせられたものでした。
人格的にも申し分なく、チーフエンジニアとして、気配りが効く良いお兄さん的な存在であり、エンジニアの面々からの信頼も篤いです。
今、ISUCON6の問題作成を一緒にしていますが、改めて「は〜、motemenの書くコードはかっこいいなー」とか感じさせられています。彼のコードを見ていると、エンジニアリングには後天的には身に付けるのが難しいセンスとしか言い様がない物が存在するな、と痛感させられます。
そんなmotemenがCTOになることは本当に楽しみです。
hakobe932とチーフエンジニア
motemenがCTOになったことに伴い、京都側のチーフエンジニアとして、 id:hakobe932 が新たに就任しています。hakobe932も僕にとっては、入社前から憧れの、はてなの中の若手スターエンジニア的な存在でした。
YAPC::Asia 2010でのLT「ページャー実装マニアックス」は今でも心に残っています。当時の僕は単にYAPCを単に見る側で登壇なんて考えられないような何者でもないエンジニアだったのですが、今、彼と一緒にチーフエンジニアとして働けることは本当に嬉しく思っています。
僕自身とはてな
僕自身もチーフエンジニアとしてもMackerelの開発責任者としても引き続き頑張っていきます。
僕はチーフエンジニア陣の中で唯一の中途入社であり、いわゆる「日本の会社」で働いた経験があります。はてなで新卒で入ったエンジニアがちゃんと適切な立場が与えられることは好ましいことなので、僕は引き続きその下支えをしていこうと思っています。
はてなもMackerelもまだまだこれから成長していくので、一緒に働きたい方がいましたら、是非採用にご応募ください。
今後共はてなとMackerelをよろしくお願いします。