おそらくはそれさえも平凡な日々

WEB+DB PRESS Vol.104 の Perl Hackers Hubに「Minillaを使ったモダンなCPANモジュール開発」という記事を寄稿しました

記念すべきPerl Hackers Hub第50回にMinillaに関する記事を寄稿させてもらいました。Minillaは、日本国内ではデファクトとなっているCPANモジュールのオーサリングツールですが、まだ案外Perl Hackers Hubで取り上げられてなかったので、書かせてもらうことにしました。

WEB+DB PRESS Vol.104

Minillaはその作法に従えば非常に高速にCPANモジュールの開発が可能です。逆にお作法に従わないと躓いてしまうこともあるため、それらを丁寧に解説し、誰でもMinillaでCPANモジュール開発ができるようになることを目指した記事になっています。

内容は、Minillaを使ってモジュールを開発してCPANにアップロードするまでの一通りのフローの解説と、それに加えて社内モジュールのようなプライベートモジュールを開発時にMinillaを利用する方法について取り上げています。特にCPANモジュールのファイル配置ルールや、依存ライブラリの自動抽出に関しては力を入れて書きました。

Minilla解説の決定版とも言える内容となっております。案外知られていないこともあると思うので是非お手にとってみてご確認ください。

今回、牧さんのレビューにはかなり助けられました。特に初稿の段階では内容を詰め込もうとするあまり、ストーリがすっ飛んでしまっており、牧さんの的確な指摘のもとストーリーを肉付けすることができました。

また、稲尾さんの全体の進行や編集は非常にスムースで快適に執筆をおこなうことができました。4年前に執筆させていただいた時も十分にやりやすかったのですが、更に進化しており「快適」とも言えるレベルになっていたのは驚きました。

GitHub上のプライベートリポジトリ上でMarkdownで原稿執筆をおこなうのですが、まず、稲尾さんが注意書きを含めたプロジェクトの雛形一式をpushするところから始まります。あとは、稲尾さんが的確なタイミングで各執筆フェーズに対応するissueを挙げ、それにレビュアーや筆者が対応し、issueが全て閉じられるとなんと執筆が完了しているという具合でした。

さて、Minillaは基本的にはコンフィギュレーションフリーで使えますが、細かい設定を工夫することにより多くのユースケースをカバーでき、かゆいところにも手が届く作りになっています。今回の記事でもう少しそれらの細かいユースケースに対しても取り上げ、解説したかったのですが、とりとめもなくなってしまうので削ったものがあります。例えば以下の様なものがありますが、そのうちどこかで解説するかもしれません。

  • x_static_install に対応させる
  • minil new -p XS でXSモジュールを作成する
  • check_bin で外部コマンド依存を記述する
  • MINIFEST.SKIP 等で同梱ファイルを調整する
  • minil migrate で既存のモジュールをMinillaに対応させる
  • x_authority
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2018-05-07T02:02:30+0900

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