おそらくはそれさえも平凡な日々

Webアプリケーションエンジニアにこそ薦めたい「ITインフラ監視[実践]入門」

ソフトウェアエンジニアのための ITインフラ監視[実践]入門

技術評論社様よりご恵贈頂きました。著者のkoemuさん、ありがとうございます。

この本は本当に監視入門にふさわしく、以下のように網羅的かつ、そして何より陳腐化しない、普遍的な監視に対する心構えや考え方に対して非常によくまとまっていました。

  • レイヤリングと状況分析、システムの把握
  • 監視システムをどのように設計、構築し育てていくか
  • 監視の人員体制と業務設計
  • 実際の障害の際の心構えと対応方法
  • 自動化を見据えた話

監視に対する心構えや、「監視システムをどのように運用していくか、閾値をどのように決めていくか」、そして、なかなか無い観点として「監視体制の業務設計」といった話が印象深かったです。

モデルケースとして、Linuxサーバー上のApache、MySQL、Tomcatの監視などが取り上げられており、実際に Mackerel!!!を使った監視構築にも触れられており非常に興味深くも嬉しくも思いました。

あまり監視の知見のないWebアプリケーションエンジニアが、自分が作ったサービスを一般公開したものの、監視に対する知見がなくて困っていたり、アプリケーションは作れるようになったが、実際に運用していく中でどういった心構えが必要なのか知りたい、といったケースに本書は非常に有用だと思います。

また「監視とは何なのか」という観点の本は珍しく、監視とは何なのかを改めて考えるきっかけにする意味で、実際に業務でバリバリ監視を行っている人であっても、本書を読むことをおすすめしたい。

ソフトウェアエンジニアのための ITインフラ監視[実践]入門

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2017-08-28T00:28:29+0900

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