リーズナブルに整えるオンラインミーティング向けマイク環境
ポッドキャスト「趣味でOSSをやっている者だ」 を1年くらい続けてきたので、今のマイク環境について書いてみようと思う。あまり大げさな機材を使わず、リーズナブルでコンパクトな構成を志向している。なので、普通の人のリモート会議用にも使える構成だと思うので、参考にしてもらえると嬉しい。
現在のマイク周りは以下のようになっている。これはデスクの左側の壁の様子で、この右側にPCやモニターがある。
マイク - JBL QUQNTUM STREAM
マイクは JBL QUANTUM STREAM。USB接続できるコンデンサマイクで、本体は缶コーヒーを一回り大きくしたくらいにコンパクト。ゲーム配信者なども使っているモデルで信頼度も高く、実際音質も悪くない。あとは、サイドトーン機能という、マイクにモニターヘッドフォンを挿して自分の音声を聞きながら収録できる機能も備えている。これが1万円程度で買えるのは破格。
ただ、コンデンサマイクなので、指向性の調整はできるものの、ノイズはやや入りがちになる。声の収録であればダイナミックマイクを使った方がクリアにはなる。ただ、ダイナミックマイクはその構造上、しっかりマイクに向かって発話する必要があり、顔が別の方向を向いているときなどは音が極端に小さくなってしまう。これは画面を色々見ながら話すには不都合があった。
実際、以前は定番のSHURE MV7というダイナミックマイクを使っていたが、自分の話し方では完全に宝の持ち腐れとなり、今のマイクに落ち着いた。ちなみに、SHURE MV7+ という後継機種は、USB直接接続で音が小さくなりがちだった前モデルの問題を改善しているようだ。実際それを使っている方と一緒に収録したときも問題はなかった。ダイナミックマイクで収録した音声は、レベル調整をかけてもクリアさがキープされやすいのは良い点だと思う。
このJBL QUANTUM STREAMも、普通の人が使う分にはこれを買うだけで十分だと思う。コンパクトで場所を取らないし、USB接続で手軽に使えるのは大きい。
ノイズ対策
ポッドキャストをやる中で少しづつノイズ対策を整えていった。効果はそれぞれ少しかもしれないが、簡単にできることはやっていく、という感じだ。
まずは、ソフトウェア的に Krisp を使っている。これは定番だと思うが、最近のリモート会議システムはノイズキャンセリング機能も備えていることも増えてきたのでそれで十分かも知れない。
ハードウェア的には、ポップガードとショックマウントを導入した。
このショックマウントは、そのままだとマイクのUSB穴に干渉してしまったので、少しヤスリで削って以下のように取り付けた。サイズ的にはそれ以外はぴったりでコンパクトさをキープできて良かった。
ショックマウントはモニタリングヘッドフォンを初めて付けたときに、デスクの振動や手を置いた音などがマイクに地味に入っていることに気付いて導入したのだが、効果はかなりあった。
設置
マイクアームはデスク周りがごつくなるのを嫌って導入していない。冒頭の写真の通り、メッシュパネルのカゴに取り付けている。マイク位置の調整があまりできないが、これもコンデンサマイクなのでアバウトで良いメリットがある。
モニターヘッドフォン
自分の声を聞きながら収録できるようにモニターヘッドフォンも導入した。オーディオテクニカのモニターヘッドフォンラインナップの中で一番廉価なシンプルな以下の製品を選んだ。
モニターしながらの収録は趣味の世界になってくるし、好き嫌いや慣れもあると思うが、個人的にはやって良かったと思っている。モニターしないと、人によっては自分の声のゲインが分からない不安から、声を張りすぎて咽に負担をかけてしまうという話もあるようだ。確かにモニターした方が落ち着いて話せる感じはある。ただ、話が盛り上がってくると、モニターしてても自分の声を聞き取ることが疎かになり、自分の声がちゃんと収録できていないことに気付かないこともありました…。
ちなみに、ポッドキャスト収録時はモニターヘッドフォンですが、普段のリモート会議ではShokzの骨伝導イヤフォンにしています。
Shokzの骨伝導イヤホンは会議でも運動でも入浴でもマルチに使えて快適 | おそらくはそれさえも平凡な日々
(余談) リンゴジュース
これも気休め程度だと思うが、収録時の飲み物をリンゴジュースにしています。リンゴのペクチンが唾液の粘り気を減らし、リップノイズを抑える効果があるらしい。僕は一応、プロテインを割って飲む用のリンゴジュースを自宅に常備しているので、それを飲んでいます。
まとめ
今回は、マイク周りについて書きましたが、ポッドキャスト自体どうやってるかなどは別でまとめるかもしれません。