新車を買って体験した最近のロードバイク事情
ロードバイクを新たに一台買った。久しぶりに外でのサイクリングを楽しんでいる。
新車でヤビツサイクリングしてきた。半原越も行きたかったけど、入り口が以前と変わっていて入りそびれてしまった pic.twitter.com/YrjzuzKKtp
— songmu (@songmu) April 28, 2024
新車はCannondaleのSuperSix Evo 3べースにホイールをMavicのKSYRIUM SLにアップグレードした。KSYRIUM大好き。
町田のたかだフレンドに10年以上ぶりに顔を出して組んでもらった。ORBEAのORCAが欲しかったのだが、扱いがなかったので勧められたこのバイクにした。信頼できるショップに組んでもらうことが大事。Cannondaleも僕がロードレース見ていた頃のSaecoチームの印象もあるし、このバイクも今どきのバイクにしてはそこまでゴツすぎないのも良かった。
ローラー台生活
コロナ禍始まった頃、健康への危機意識からローラー台を買って、部屋で毎日のようにロードバイクを漕ぎ出した。数年続けた結果、パフォーマンスが上がって、興が乗ってヒルクライムレースにでも出るかとなって、そのためにレース用に1台買うか、となったのがきっかけ。
高いロードバイク家で遊ばせててもなーってのがあってダイレクトドライブのローラー台を導入した。リアディレーラーの調整とか100年ぶりにやった pic.twitter.com/vTf4vkF9si
— songmu (@songmu) May 5, 2020
このローラー台に固定しているやつは20年前に買ったやつで、時間的には十分長く乗った。今から20年後となると僕はもう60歳を越えている。まだ肉体的なパフォーマンスが辛うじて維持できているうちに、もう一台買ってもよかろうという判断。結果として今は部屋に3台ロードバイクがある。
今どきのロードバイク
正直あまり新しいロードバイクを買いたいとは思っていなかった。今どきのロードバイクの進化の方向性があまり好みではなく、それなのに異常に値上がっているというのが大きかった。いかにも懐古主義的な意見である。
上の青いバイクは、当時の最高グレードのフレーム、パーツ、ホイールで揃えたものだが、それでもトータル50万円台くらい。それを今同じグレードで揃えようとすると150万円位かかってしまう。今、50万円では当時から数段階グレードが落ちたバイクしか買えないのである。
今どきは見た目もゴツい。エアロ形状のためかもしれないが、スマートさに欠けて見えてしまう。ただ、僕がロードに乗り始めた20年前とかも「最近のバイクはフレームが太すぎる」と言われていたので、自分が乗り始めた頃のバイクが一番カッコよく見えてしまうという刷り込みみたいなものだとは思う。
あと、電動変速。これは心理的に受け入れるのには抵抗があった。とはいえ、プロ選手は全員電動変速を使っている状況だし、不可逆の変化として受け入れることにした。トレンドに抗っても仕方がないという大人の諦念。
電動変速に限らず、その他の面でも自分でメンテナンスするのではなくショップにお任せするのが強く推奨される流れになってきている。最終的には自分でほぼ全部メンテナンスできて然るべきだと考えて自転車いじりを楽しんでいた身からするとブラックボックスが増えてしまうのは少し寂しい。車の修理権的な話。とは言え、とんでもない速度でかっ飛んでいく乗り物なのだからプロにメンテナンスを任せるのは至極真っ当ではある。実際、多くのパーツがメンテナンスフリーになってトラブル率も減っているはず。
ということで、今回のバイク購入にあたっては、変に過渡期のものを買っても仕方がないと考え、最新のテクノロジーを積極的に導入することにした。具体的には、コンポーネントをSHIMANO 新型105 Di2にしてワイヤレス電動変速と油圧ディスクブレーキを導入し、ホイールをチューブレスレディにすることは狙っていた。
その辺りを満たせるものを買えたので良かった。結局70万くらいかかって当初の予算はオーバーしたが、妻には「もっと高いの買うのかと思ってた」とか言われた。良くわかっていらっしゃる。
気になる重量は8.3kg。元のバイクは8kgジャストだったので、重くなっている…。まあ、誤差の範囲内で、走りは良くなっていると思いたい。実際乗ってて快適なので満足はしている。
実際に買って、乗ってみると色々と時代の変化も感じられて面白い。ざっと書き出すだけでも以下のような新しい体験や知見があった。
- 電動ワイヤレス変速
- 体験は良い
- たまに充電が必要なのが心配だが、アプリやサイコンで残容量が分かるので問題なさそう
- 油圧ディスクブレーキ
- MTBで使っていたことがあるので違和感なかった
- ギア比幅がワイドなのが当たり前に
- フロントチェーンリングがデフォルトで50-34Tのコンパクトドライブ
- リアスプロケットも11-34Tというワイドレシオ
- チューブレスタイヤ
- 推奨空気圧が4.5気圧程度とだいぶ低いのは驚き
- 不安はあるが実際路面への食いつきは良い
- パンク修理周りは不安があるが果たして
- タイヤレバーは専用のやつを買い足した
- 推奨空気圧が4.5気圧程度とだいぶ低いのは驚き
- タイヤ幅が太くなっている
- 元のバイクは23cだったが26cにした
- むしろ28cとかが主流らしい
- 僕の時代は23cでも太めだと言われたものだが
- 元のバイクは23cだったが26cにした
- サイコン
- (フライトデッキもうないのね…)
- Garmin Edge 540というやつにしたが高機能で驚いた
- 高かったが満足
- ハンドル形状
- 僕が変に肩幅があって腕が長いので大きめのハンドルを使っていたが小さくした
- ハンドル幅を狭くした(420mm → 400mm)
- プロも昔に比べて狭いハンドルを使っているとのこと
- これも空力の関係 (またエアロか!)
- ドロップ幅も小さくなった
- 個人的には物足りなさがある
- サドルポジション
- 前乗りが主流になったらしい
- 後ろ乗りで体を大きく使うよりかは全体的に引き付ける乗車姿勢
- ハンドルドロップ幅が小さくなったのもその影響
- 僕は元々後ろ乗り傾向だったので見直しが必要
- プロのポジションとかサドルがかなり前なのが驚き
- ショートノーズサドルとかもその影響とのこと
- UCI規定でサドル先端がBBよりも前に出てはいけない
- 前乗りが主流になったらしい
- チェーンがクイックリンク式に
- 工具を買い足す必要があった
- チューブレスのタイヤレバーもそうだが、その他にも工具をいくつか買い足した
- トルクレンチとか