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2007年7月30日

膝に負担をかける日々

木曜日に峠を走り、金曜の仕事前に6ゲーム投げ、日曜は早慶戦(ボウリング)とかやっていたら、流石に若干膝に違和感。でも整骨院行ったおかげで大分状態は良い。今日も行った。

早慶戦は193,128,199で520/3G。親指がむくんでいたのか、抜けが悪かった。2ゲーム目に象徴されるように、コントロールが全般的にダメだった。

スコア的には実力どおりと言えばそれまでだが、もう少し打てそうな手ごたえを最近得ていたのでガッカリ。実戦経験が足りないようだ。あと、いろいろなボウリング場で投げることも必要だろうね。

23:44

2007年7月26日

いつの間にかツールが始まっていた。むしろ終わりかけ

そういや、久し振りにツールドフランス見たんですよ。今年最後の山頂ゴールのステージで、ラスムッセンが爆発して、圧倒的な強さでステージ優勝を決めるとともに、総合優勝も確実なものにしておりました。

久し振りに見た自転車レースで良いものを見られたなあとか浸っていたら、翌日いきなりラスムッセン解雇のニュースですよ。この展開にはついていけません。しかも、そのニュースを知ったのが、翌日の昼にmixi見てたら、片隅のmixiニュースに載っているのに目が止まってしまったという。

優勝のシーンが放送されてから、半日経ってません。にわかには信じられませんでした。まあ、あれだ、甲子園の準決勝でノーヒットノーランやった翌日に、いきなり退部を言い渡されるみたいなもんだ。普通ありえません。

なんだか、ツール開始前の所在地について虚偽の報告を行って、ドーピングチェックを回避するような行動をとったことで、その処遇になったらしい。別にドーピング検査に引っかかったわけではないようです。

最近ぴりぴりしてますねぇ。聞けば、ヴィノクロフは見事に陽性反応が出て、こちらもまた途中でツールを締め出されているようですからね。

ここ数年ダークですね、どうも。圧倒的に強いチャンピオン(ランス)がいなくなってしまって、統制が取れなくなっている感じですかね。

今年もいつの間にかツールの終盤。ジロもディルーカがいつの間にか優勝してました。今年はボウリングのNHK杯もビデオに撮らなかった。自転車にしろボウリングにしろ大事な趣味のはずなのに、ここのところ世間の動向に注意を払わずにどんどん時が過ぎていきますね。せめて今年はボウリングのジャパンカップでも見に行こうかとか思ったが、既にチケット販売開始してたし…。

22:54

2007年7月25日

骨密度アンバランス

ボウリングはパワーだとか、罰当たりなことを言っていたら、本当に罰が当たったようで、最近左膝に違和感が…。これまでもボウリングをした後はハリが出ることはあったのだが、今回はずっと疲れが抜けない感じ。普段は違和感無いのだけど、10分くらい歩くだけで出てきます。痛くは無いんだけど。

ちょっとやばいかなと思い、自宅から徒歩一分のところにある整骨院に行って施術してもらった。

初診時は必須とかで骨密度を測ることになりました。最初に右足を測り、スティフネスは111。同年齢比較で114%の硬さで、まあ、当然だなとか余裕ぶっこいてました。そして、左足を測ったら、スティフネスは95…。同年齢比較で97%! 平均以下と来たもんですよ。

いやー、ショック。しかし左右で15%程度の差があるってアンバランスすぎ。測り方おかしくないか?(笑)

左が弱いから痛めたのか、痛めたから弱いのか、どちらなんでしょうね。

恋人に、「病院行きすぎ!」とか揶揄されましたが、そりゃ、スポーツできなくなったら人生の楽しみが減ってしまいますから、慎重にならざるを得ないのです。膝壊したりしたら、EDになるのと同じくらいショック受けるね、多分。

まあ、昔みたいに無茶も出来ないってことです。先日生まれて初めて頭に一本白髪を発見して、ショックを受けるというよりも、なんだか年齢を感じて感慨を覚えてしまったよ。

しかし、何でこうスポーツ全般膝やら腰やらに悪いかね。まあ、なんでも身体に悪いくらいのことのほうが面白いんですけどね。ヒヒヒ。

23:48

2007年7月23日

台風の新宿に休日出勤するということ

一週間前の話だ。日曜にシステムメンテのため出勤。DBサーバー入れ替えて、インデックス張りなおしたら、アプリケーションが激軽になってびびった。なぜこれを早くやっておかなかったのか。

その日は雨だった。特大の台風が来ていた日だ。よりによってそんな日に休日出勤だったのだ。しかし、私にはこの状況を利用する秘策があった。

システムメンテは2時過ぎには終わり、職場からはさっさと撤退した。いよいよ計画を実行に移すときだ。職場を出て、私は目的地に向かいはじめた。

雨がいつの間にか小降りになっている。特大の台風が来るとか騒がれてても実際はいつもこれだ。がっかりだ。そしてその状況は、そのときの私にとってはよりいっそう好ましい状況ではなかった。

目的地の近くまで行ってみると、やはり同じ方向に向かっていく人が結構みられる。目的はどうやら同じ。みんな考えることは同じだ。このあたりで私はもう半ば諦めている。

案の定、2時間半待ちでしたよ、クリスピークリームドーナツ。予想以上に強烈な返り討ちにあいました。前見に行ったときと変わってないの。恐るべし。帰り道のバーガーキングもならんでたんで嫌な予感がしてたんだよね。

23:42

2007年7月16日

ピザ食って本売って

本日のおやつはピザ。見事に広告にやられまして、無性にピザを大量に食いたくなってしまい、ドミノピザのクワトロチーズメルトのMサイズを注文。10分で平らげました。Lにすりゃ良かったかもしれないが、4200円を一気に飛ばしてしまう勇気は無い。

先日サプリメントを買ったときに大きめのダンボールが手に入ったので、これに本を詰めて売るかと画策。でも結構大きな箱なので、これがいっぱいになるかどうか微妙そうだったので、諦めかけていました。

ところがどっこい、これまで余り手をつけてこなかった部屋の奥の本棚にメスを入れたら、あっという間にダンボールは埋まり、結局3個口にまでなりました。

たつねこの本は全部売り、高河ゆん、CLAMPの作品の中で特に好きでもないものは、売り払うことにしました。昔はとにかく好きな作家の本は全部買う主義だったが、今はもう好きな作品だけを残しておくという方向性に切り替えることにしました。

文庫本を漁っていたら、星進一編の「ショートショートの広場」が出てきた。淡里茉莉子の作品が載っている第1集以外は売ることにした。淡里茉莉子とは、そう、有澤誠先生のペンネームです。

小学生の頃読んでた文庫がごろごろ出てきた。アガサ=クリスティーもモーリス=ルブランもコナン=ドイルも星進一も江戸川乱歩も吉川栄治も司馬遼太郎も隆慶一郎も一番好きな作品以外は売ることにします。ちょっとさびしい気もするが、逆にそんな昔の思い出がまだ部屋から発掘されることに驚いたりもして。

そういや、部屋から大同人物語が発掘されたのがすげー収穫です。むしろ私はこの作品を所持してないと思ってましたよ。絶版になっているので、もう一度読みたいなぁとか思っていたら、持ってました。続き出ないかな。

23:17

自転車に乗れないのでいじってみた

天気が思わしくなく、自転車乗る気にもなれなかったので、街乗り自転車の整備をした。もう3年くらいまともに整備してなかったのでまさにアカが溜まっていた感じ。やったことは以下。

  • 洗浄
  • チェーン交換
  • タイヤ交換
  • 注油と増し締め

ブレーキシューも換えたかったが、手持ちがなかった。不覚。

洗浄の手順は、洗剤を吹き付けてしばらく放置 → しつこい汚れがついたドレイブトレインはパーツクリーナーをドバドバ吹き付けてブラシでごしごし → 水ぶっ掛けて洗い流す → 水置換性があると噂のラスペネで注油。超適当。

ちなみにパーツクリーナーはドンキホーテで298円で安売りしてた時に買いだめしておいたHoltsのブレーキクリーナー。

こんな乱暴なメンテは初めてですが、これでも2時間近くかかった。スプロケ外さずに、パーツクリーナー吹き付けるとか本来ありえないからね(笑) ただ、スプロケはおとなしく外したほうが、洗う時間はかからないかも…。

本来は、ワイヤー類の交換、ハブ・ディレーラー・BB・ヘッドの分解洗浄とグリスアップなんかもやりたかったが、そんなことをやっていたら時間がいくらあっても足りんよ。大学時代に一通りやって、覚えておいて良かったと思うよ。

22:15

2007年7月15日

「初めての」という罠 By O'REILLY

AJAXによりJavaScriptが再注目されている中、「AJAXを使ったらこういうことが出来ますよ」といったような流行に乗った書籍は腐る程出版されたのだが、現在のトレンドも踏まえ、改めてしっかりしたJavaScriptの理論やコーディングの仕方を取り扱った本はなかなか出てきませんでした。最近ようやく、DOMも含めたJavaScriptに関するしっかりした書籍が整ってきたように感じます。

これを機会に一冊本を買っておくかと思い、候補に挙がったのが以下の3冊。

  

「DOM Scripting 標準ガイドブック」は一番硬派な感じで私好み。「WebクリエイティブのためのDOM Scripting」は標準ガイドブックよりも中身は薄い感じだが、オブジェクト指向やライブラリの使用に関しての記述があるのが良い。「JavaScript,Ajax,DOMによるWebアプリケーションスーパーサンプル」は、個人的には実用例中心の解説書はあまり好きじゃないのだが、このシリーズはPHPでも人気があるように、解説がしっかりしており、その結果理論も分かるように出来ている良シリーズです。ちなみに、話はそれますがASPによるWebアプリケーションスーパーサンプル 増補改訂版のおかげで私はかなり助かりました。ASPに関する書籍って少ないし。最近は.NETばかりだしね…。

ということで、迷った末、目に止まって買った本が何故かこれ。

今回私が目的としていた、JavaScriptにおける「プログラムのモジュール化」「パッケージの作成と活用、組み込み」「オブジェクト指向」の理解に関して、全てが網羅されていたのが大きい。

相変わらず「初めての」とか吹いていますが、O'REILLYの書籍でこの文言は全く当てにならないのはご存知のとおり。私は既に、「JavaScript 第3版」も読んでいます。(これの第5版も訳してくれないかなぁ)

まだ最初の方しか読んでませんが、

ウェブページ作成の場面で、既にJavaScriptのプログラムを何度か目にしていることでしょう。プログラミングの経験は豊富である必要はありませんが、未経験の場合は他の資料を参照する必要があるかもしれません。(中略) 前述のとおり、この本の対象読者は、「ウェブアプリケーションのおおよその仕組みを理解しており、HTMLとCSSを使った経験のある方」です。

とかいきなり書かれてます。明らかに「初めての」ではありません(笑) まあ、O'REILLYの原書だと、「Learning ○○」となっているのが、機械的にことごとく「初めての○○」と訳されてしまっているのが問題なのでしょう。

ちなみに、最近「初めてのSQL」を読みましたが、かなり勉強になりましたよ。

また、Adobe CREATIVE SUITE 3 WEB STANDARDを買ったので、Flashの勉強もしたい。特にActionScript3.0に関する書籍が欲しいのだが、まだ洋書ばかりで日本語だと書籍が無いね。結局こういう本が日本で発売されるのって、JavaScriptと同じでトレンドが過ぎてからになるわけだ。

いっそペーパーバックを買ってしまうかとも思ってしまうが、高いし、読むのに時間がかかるしで自分にとっては非効率なのが分かっているのでそれはしない。

23:57

2007年7月14日

結局ボウリングは筋力だという身も蓋も無い話

最近ボウリングが安定してきた。ボールのスピードも上がってきた。たまにしか練習行ってないのに。筋トレの成果が現れてきて、筋力がついてきたからでしょう。

タイミングだとかなんとか言いますけど、結局は筋力重要なんですよ。タイミングがずれたときのごまかしが効きやすいし、ボールの威力があると多少ポケット外れてもストライク引けるし。

「ボウリングは筋力じゃない、タイミングだ」と固く信じてきた自分が馬鹿らしくなりました。

これは、初めて紅玉を使ってジャムを作ったときや、料理用トマト使ってミートソース作ったときの衝撃に似ています。つまり、「料理は材料じゃない、腕だ」と信じていたのに、いや、やっぱ材料じゃん、みたいな(笑)

勿論、根本的に腕がないと、いくら材料が良くてもろくな料理が作れないように、ボウリングでもタイミングが重要なのは確かです。とは言え、腕が同じだったら、材料が良いほうが有利なのは当たり前です。それはボウリングも同じに決まっている。

しかし、「ボウリングはボールだ」とまではまだ思わないな~。ボールの違いを感じる程の域に達していないのでしょうね。ウレタンだったら何でも良いじゃん、というノリです。アジャストが「ポケットに行けばよい」というレベルで、ストライクを取るアジャストの域に達しておらず、まだボールの違いを意識できないのでしょう。そのあたりは考えなおす必要がありそうだが。

最近の筋トレのお供はもっぱら4kgのケトルベル。ケトルベルスゲー良いよ。4kgのダンベルと段違いだね。噂どおり満遍なく鍛えられる。マジオススメ。

それと四股。四股マジで侮れない。思いっきり腰を割って、片足に重心移動して、片足スクワットの要領でひざを伸ばしながら、もう片方の足をゆっくり上げて、ゆっくり下ろすと同時に腰を割る。以下エンドレス。続けてるといい感じで汗をかけます。しかも、普段の生活では横に脚を開くことってあまりないから、やってみるとほぐれる感じがして良い。つまり関節の稼動域を広げる効果もある。四股はきっとダイエットにも良いと思うぞ。

後は、走ること。ジョグにしろロードレーサーにしろ筋トレでついた筋肉を有酸素運動で研ぎ澄ましていく感じが私は好きです。デカイ筋肉なんて私は要らないんですよ。

「くだらぬ筋肉だ。機能性などどうでもよくただ大きく見せればよいという最もレベルの低い筋肉だ…」(By 鎬紅葉)

ノーム=デュークもモナチェリも、そしてカウチでさえ(笑)、定期的に10km前後走っているという話ですからね。カウチはロードでのトレーニングも取り入れているようです。

なんつーかさ、ボウリングマガジンもプロボーラーの普段の生活の中での食事や、投げる以外のフィジカルトレーニングのノウハウとかをもっと取り上げれば良いと思う。現状だと、ファン向けなのかプレイヤー向けなのか分からないし、どちらにしても中途半端。

ボウリングをスポーツとして日本で発展させていくことを考えると、もっとプレーヤー寄りの記事があって欲しい。そうじゃないと、プレーヤーが少ない地域にプレーヤーが生まれないでしょう。

ただ、実際問題マイボーラーは、「自分はスポーツをやっている」といっちょ前に思いたがるが、実際の心構えなんかはスポーツからは程遠いことも多いように感じるから、そういうスポーツスポーツした記事を必要としている人は少ないんだろうね。

日本でスポーツボウリングが普及しない理由は、一般の非ボウラーに理解が得られてないということの他に、多くのプレーヤーのスポーツに対する認識の甘さなど、プレーヤーの側にも原因があると思うのだが、こちらに関してはまたそのうち書きたい。

と、相変わらずとりとめもなく書き綴って終わる。

23:21

2007年7月 8日

久し振りのパンク

職場の普段顔を合わせないスタッフを集めてバーベキュー。もちろん私は火をつけたりとか、荷物運んだりとか勿論そういう役回り。でも中国人の女性のたくましいところは、私が荷物をたくさん持っていると、バシバシ奪い取って運んでくれるんだよね。男に荷物を持たそうとかそういう発想が余りない。偉い。ただ、私が見た目ひ弱そうだから、見ちゃいられなくて手を貸してくれたという話もあるが。

ヨガが上級者レベルの人がいて、食後にいろいろポーズを教えてもらった。体の柔らかさと、バランスの良さはそこそこ自信があるので、筋が良いと誉められた。やったね。普段のトレーニングに取り入れたい。

ロードで行ったのだが、帰りにパンクした。スローパンクだったので、どっかに何か刺さってるのかと思ったらバルブがいかれてた。密閉力が弱まってて圧が上げられなくなってました。初めてのケース。

実に3年半ぶり、距離にして15000kmぶりくらいのパンクである。まあバルブの故障じゃ仕方が無いか。

チューブ交換してボンベで空気入れて修理完了。初めて使ったがボンベは感動的に楽すぎ。たかだ寄って、チューブとボンベを補給して帰った。

21:28

2007年7月 7日

結婚披露パーティーとかいうものと後輩との邂逅

友人が結婚することになり、結婚に数ヶ月先駆けて新郎新婦の友人を集めて結婚披露パーティーを開催した。ふーん、最近はそういうことをする人もいるんだと言う感じ。つまり結婚式の2次会を先行してやるのだと了解した。ドレスコードが良く分からなかったのでスーツで行った。

バー貸切で80人程参加者がいて驚いた。おなじみの人、久し振りの人、全く知らない人、えっおまえも彼と友達だったの?てな人など様々でした。周りの服装を見るとスーツで行ったのは無難な選択であったようだ。

パーティー自体は、とにかく二人が幸せすぎて、アピールせずにはいられないという感じが丸出しで微笑ましかった。

私も結婚のことを聞かれたりした。そんときこんな感じで友人を集めるにしてもどれだけ集めるかだよな。あんまり多すぎても大変そうだし。

この友人は体育会系で大雑把そうな割には何気にマメであり、それが今回のこれだけの参加人数に繋がっていると思う。参加者のネームカードにはそれぞれに向けたメッセージも書いてあったし、翌日個人メールもくれたしね。そのマメさには頭が下がるよ。

帰りに相模大野駅で後輩と偶然の再開を果たし涙した。小田急に就職して駅員研修中だったようだ。相模大野なんて毎日のように使うのにこれまで会わなかったのが不思議だ。しかも今日が駅員研修最終日だったらしい。そりゃギリギリで良かった。

23:03

ブックフェアに行ってみた

F氏とブックフェア行った。久し振りのビックサイトである。前に来たのは、大学時代、友人とノリで「ロードレーサーでレインボーブリッジを渡ってみよう」とか言って行ったとき以来である。…すみません、もうしません、本当に。その前は浪人時代のコミケ。

あらゆる本が2割~4割引きで売っていた。あれだけ出版社がブースを構え、本が並んでいるのは、壮観で高揚感があるね。ただ、結局私は本は一冊も買わず、F氏ともども一番盛り上がったのは、本じゃなくて、輸入クラシックCDが安く売ってたエリアだったのは秘密だ。バッハ4枚にショパン1枚、占めて1800円。

最近本を良く買っているオライリーや毎コミなんかが出展していなくて残念。技術評論社は出展したけど、品揃えが私としてはイマイチでした。

デジタルパブリッシングのエリアにはGoogleとAdobeもブースを出していた。ノベルティーを貰って結構ご満悦である。Googleはロゴの入った紙袋も貰えたので、もっぱら荷物入れに活用してました。

Adobeブースで貰ったマーカー Adobeブースで貰ったマーカーをばらしてみた Googleブックカバー

左からAdobeのマーカーと、それをばらしてみたもの。Googleのブックカバー。

Adobeのマーカーは遊び心があって、一本のペンと思いきや、細かくばらすことができて、グラデーションカラーになっています。長く繋げたり出来るしね。子どもの頃、そういう文具無かったっけ? 実際の使い勝手はそれほど良くなさそうですが。

Googleのブックカバーはかっこよいね。日本でのブック検索のサービスを開始した絡みもあって、今回の出展になったっぽい。

Adobeのブースでは、松本零士のトークショーを開催していてそれも見に行った。勿論、Adobeの製品宣伝目的である。Flashを利用した携帯でのマンガ配信サービスが開始されるようなのだが、それのキラーコンテンツとして999があり、そのコンテンツを作成するのに勿論Adobeのアプリケーションが使われると、そういう筋書きである。

トークショーの内容も、7,8分松本零士が話して、その後15分くらいソフトの説明があって、その後7,8分松本零士が話して終わるという流れ。ホントはもっと松本零士が話して欲しかったし、来ていた人はみんなそう思っただろうし、本人も話し足りない様子だった(笑)

松本零士はとりとめも無くいろいろ話していましたが面白かったよ。なかなか愉快なおじさんでした。「松本零士は終わりなき侍と言う意味だ」とか「メーテルは同級生がモデルだ」とかね。

あとは「技術の進歩によって昔考えていたことが現実になってきてますね。だから夢を持とう。夢は必ず実現する」てなことも言っていた。そういう物言いは嫌いなのだが、ゆるさというかガツガツしてなさがあって、不思議と反感を感じなかった。

「私は今頃5万人の会社の社長の予定が、実際は13人ですがね、はっはっは」てなところが親しみが持てた。荒唐無稽であれ、夢を持つことは良いことだといったことが言いたかったのでしょう。それが叶ってきていて嬉しいなみたいなノリでした。

ソフトの部分は、携帯向けFlashのパブリッシングソフトの紹介でした。確かにあれは画期的ではあるのでしょう。Flashという機種に依存しにくいプラットフォームでのコンテンツ配信が可能で、しかも全世界の携帯機種でのエミュレーションが可能と言うことを謳っておりました。

携帯コンテンツ会社で働いている友人なんか、「携帯新機種が出たら全部会社で買う」とか言ってたもんな。契約もしないといけないので、社内には使わない番号がごろごろあるという話です。

と言うことでブックフェアの目玉は、クラシックCDと松本零士でした。翌日だったら、読売新聞ブースで森博嗣のトークショーがあるようでした。なんでもスカイ・クロラが押井守の手によって映画化だってさ。

22:39

2007年7月 2日

GoogleとYahoo!とテレビのチャンネル数

Yahoo!JAPANのページビューが世界一位になったみたいですね。私の職種柄、職場では、大小さまざまなIT企業のWEB広告やSEO担当営業と話す機会がままある。どこのIT企業の営業の方々も、「これからGoogleもどうなるか分かりませんよ?」/「これからGoogleは日本でも伸びてきますよ」という論調だが、はっきり言って私はそれを信じていません。

日本でYahoo!が使い続けられる理由に以下のような日本人の特性があげられると思います。以下は箇条書きにしましたが、実際はそれぞれが絡み合っています。

  • 与えられたものでとりあえず何とかしようとする
  • 手段自体をカスタマイズしようとはしない
  • 敢えて他人と大きく異なるものを使おうとは思わない。周りと同じ、最大公約数的に分かりやすく標準化されたプラットフォームを使う

一番上は簡単です。多くの日本人は、とりあえずトップページとしてYahoo!があたえられ、それに大きな問題が感じられないから、それを使い続けているのです。

また、実際問題として、最初にYahoo!とGoogleが与えられたとしたら、多くの日本人はYahoo!を選ぶでしょう。

このあたりは、日本と欧米のテレビのチャンネル数の違いに関係がある気がします。

基本的に欧米はテレビのチャンネル数が膨大にあって、そこから自分の見たいチャンネルを選択、購入しないといけません。逆に日本は、チャンネル数が限られてはいるのですが、(地域によって違いはありますが)ほぼ共通のチャンネルの組み合わせが与えられています。

日本では、なんとなくチャンネルを回してみて、面白そうな番組があったら、それを垂れ流しておく感じです。逆に欧米は全チャンネルを回すだけで何時間もかかるので、自分である程度アタリをつけておかないといけません。

日本人は、よほど見たい番組が無い限りテレビのチャンネルを自分からはあまり選択しません。限られたチャンネル数のお仕着せのメディアに慣れてしまっているのです。

この「チャンネル」を「情報」に置き換えると、Yahoo!が日本的で、Googleが欧米的であることが分かります。

Googleの姿勢は、トップページを見れば分かるように、自分で情報を選びなさいという姿勢です。検索ボックスしかない潔いトップページは、多くの日本人が見た場合は、戸惑いを禁じえないはずです。それよりかは適度に情報が垂れ流されているYahoo!の方が心地よいはずです。

それに対してこういうことを言う人がいるかもしれません。
「Googleだってカスタマイズすれば、自分にふさわしい情報を『垂れ流してくれる』ようになるじゃないか」
と。勿論それは何の反論にもなっていません。

何故ならば、多くの日本人は、「多少使いづらくても、最初から準備されている万人共通のプラットフォーム」が好きだからです。そして、手段自体をカスタマイズする手間をかけようとは決して思わないのです。

実際そりゃそうです。ピアノを買ってきて、それを自分で調律してみようとか、キータッチを調整してみようとか、普通の人は思わないでしょう。

例えが極端すぎましたが、日本のパソコンユーザの大半を占めるライトユーザにとっては、インターネットが普通に見られれば(この表現はおかしな表現であることを承知で使っています)、問題ないわけで、他人より上手く使ってやろうとか思わないのです。

周りと同じようにインターネットを使えれば良く、ブラウザや検索エンジンを自分の好きなようにカスタマイズしたりすることに意味を感じられないのです。もちろんコンピュータが余り良く分かっていないから余計なことをしたがらない部分もあるのでしょうが、コンピュータやインターネット如きにそこまで煩わされたくないと言う姿勢はむしろ健全かもしれません。

だから敢えてFirefoxを使ってやろうとか、Googleを使ってやろうとか思う人は少ないのです。

上を踏まえると、「結局日本人はコンピュータリテラシーが低いんじゃないか」と言う意見が出てきそうです。それは大きくは間違っていません。ただ、厳密な正解は「コンピュータリテラシーが低い人がたくさんパソコンを使っている。」ということになりそうです。

日本の特徴として、識字率に見られるように、全体的なボトムアップの充実があげられます。身も蓋もない言い方をすると、「どんな馬鹿でも生きていける」ような社会が完全ではないにしろ実現されています。これは実際誇って良いことなのではないかと思います。多くの人が生きられた方が有効需要の獲得、社会の活性化に繋がりますからね。その分エリートが育ちにくいとの問題点もよく指摘されますが。

話を脱線させますが、普通の人の10倍稼いでいるお金持ちが、普通の人の10倍ティッシュを消費するわけではありません。そして、逆にティッシュを買うことすら出来ない貧乏人が出てくる状況になるとしたら、それはクリネックスにとって大きな痛手です。稼ぐことは決して悪いことではありませんが、富が偏在しすぎて、貧乏人が出てきてしまうとしたらそれは社会として非常に非効率であることは確かなのです。社会全体の底上げは非常に重要です。

話を戻しますが、日本においてコンビニはあれだけのサービスを展開しながら、誰にでも店員が勤まるようにマニュアルがこれでもかと整備されています。携帯電話だってめんどくさい設定もせずにすぐに誰だって使えるように出来ています。何度も言いますが、これは凄いことです。

i-Phoneがスゲー、進んでるとか騒がれてます。マニアはそう思うでしょうが、冷静に考えて、i-Tune立ち上げてしかも最新バージョンにアップグレードしてアクティベードだなんて、一般的な日本人がそんなしちめんどくさいことをするでしょうか? 多くの人は今の携帯電話のままでよいと思うでしょう。先ほど述べたように、手段のカスタマイズなんかに煩わされたいとは多くの日本人はなかなか思いませんから。

話を脱線させまくりましたが、このように、「誰にだってできる」と言うのは、日本におけるパソコンの世界でも例外ではありません。つまり、コンピュータを全然知らない人間が、平気でパソコンを購入し、使いはじめることが出来るような敷居が低さが実現されています。そして実際そういったユーザーが大半になっていると言う現実があります。

そういった人たちにとっては、尚更、Yahoo!のような、万人向けに標準化されたお仕着せのプラットフォームが使いやすいと感じるのでしょう。SNSにおいて日本ではmixiが一番流行ったのもこのあたりにも原因があると思います。

まあ、いろいろ書きましたが、結局のところ、Yahoo!は日本のインターネット界の「巨人」として既に地位を確立してしまっています。この「巨人」と言うのはプロ野球界のジャイアンツと言う意味です。一度「巨人」になってしまった以上、たとえどんなに体質が腐っていても、方針がおかしくても、トップに君臨し続けるのです。ロッテが逆転することはありえないのです。日本はそういう国です。

02:14