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2009年4月25日

「やりたい事が先にありきでそれから勉強する」と言う考え方"も"ある

ネット上でスゴイ勢いでサービス立ち上げている人たちは本当にすごいと思うし尊敬もする。そういう人たちは、「やりたい事が先にありきでそれから勉強する」ってことをよく言っているように思う。昨日もカヤックのCTOの人が、「やりたい事がないと採用しない」と言っていた。それは確かにその通りだとは思う。

ネット上ではそういう人達が目立つしそういう人たちの声が大きくなりがちだけど、ただ、「知識先にありき」の人もいるんだってことも言っておきたい。

  • 知識をつけること自体が好きで、その結果としていつの間にか出来ないことが出来るようになっていた
  • 自分や友人が何かアイデアを思い浮かべたときに「こうすれば実現出来るな」ってことが瞬時にイメージできる

私の場合、そういうのが好き。

確かに、やりたい事が先にあって勉強する人の方が偏りはあっても成長は速いんだろうな、とは思う。ただ、知識や情報が無いとアイデア自体を思いつかないってこともあると思う。

似たような話で、「記憶や計算はコンピュータにやらせろ」という話もある。でも、やっぱ、多くの知識があって暗算のスピード(情報処理能力)が速い方が瞬時に思考が飛躍出来る範囲が広がるから、決して自分の記憶力や計算力を疎かにして良いと言う話しでは無い。

私は最近転職した会社には野球部があったので、即入ることに決めた。それはもともと「野球がやりたい!」ってのがあったわけではない。でも普段から身体を鍛えていた下地があったから、野球をやったらきっと楽しいだろうなと思うことができたのだと思う。

だから、私はイノベーションを起こす側の人間では無いとは思うんだけど、そういう人間にこういうことをやらないかと言われたときにすぐに飛びつけるよう準備はしておきたいし、そういう人間を支えられるようになりたいと思う。

20:16

2009年4月24日

美味しいソースの作り方

Cookpad&カヤック主催の技術者交流会に行ってきた。Cookpadにしても、カヤックにしても、この時期に採用を拡大していて元気だよなぁ。結構名刺交換した。最近勉強会に結構参加してるから手持ちの名刺が少なくなってきた。ヤバイ。個人の名刺作ろうかな。ずっと考えてはいるんだけど。

料理美味しかったです。どんぶりが余っていたので、3杯食べました。以下、話した事や聞いた事など。

PerlからFlash

カヤックはPerlをかなり使っているみたいでした。Flash Media Serverのサーバーサイドの実装を通常のActionScriptではなくて、Perlで書いたフレームワークKamaitachiはおおっと思った。

それを使って、ユーザーがActionScriptのコードを動かせるWonderflというサイトを作っているみたいです。これはActionScript書く人にとっては堪らないサイトですね。

先日のShibuya.pmでもSandBoxの話出たけど、これもセキュリティ対策とか大変そうだな。サイト閲覧者を攻撃出来るようなコードも書けそうだし。

カヤックが会社としてオープンソースに関わっていることのメリット

  • 社内にCPANモジュールのコミッタがCatalyst関係一人、DBIx関係一人、Plagger関係一人といる。
  • Catalystを使っている会社だと認知してもらえれば、Catalyst関係の技術者の応募を期待できる。
  • 採用者に対しても、勤務開始前にオープンソースとして公開しているモジュールを勉強してもらえる

カヤックでJavaScriptメインで書いている技術者の方と話した事

  • もともとPerlが好きでPHP書くのがイヤだから、JavaScriptメインになった
  • やっぱjQuery。jQueryはjQueryという言語の中でDSLとしてJavascriptを使うようなもんだ(笑)
  • 社内の技術者の中でJavaScriptを書くかActionScriptを書くかは意外にもすっぱり分かれている
  • 年間100以上のサービスが生まれるから、サービス管理自体が一仕事

23:11

2009年4月23日

レッドクリフ Part2は80点

面白かったけどPart1の方が良かった(Part1への感想)。Part1は壮大な予告編て感じだったのかもしれない。予告編で盛り上げておいて、本編を見ると「まあまあ面白かったけど、期待していたほどではなかった」という、なんか良くある展開に近いかも。

Part1では各武将が滅茶苦茶な強さを発揮するというファンには非常に嬉しいシーンがあったんだけど、Part2ではそういうシーンがあまりなかったんだよね。Part1はコミカルさもある展開だったけど、Part2になって急に重くなったし。人死にすぎだし。そしてやっぱ龐統が出てこないのが超残念。

中村獅童は中国語がんばったなぁ。台詞が少ない事もあったけど、驚く事に吹き替え無しです。あれは通じるレベル。日本人がしゃべる中国語って感じにはなってるけど、それが海賊の訛りっぽくなっていたのでちょうど良かったんじゃないでしょうか。

「没问题!」って台詞が多かったけど、なんかその言い方が一緒に北京、上海と留学してた後輩にそっくりで笑ってしまいました。その後輩は中国語は全然上手くならなかったけど、分からなくなったら大声で「没问题」といって誤魔化すところが面白くて、中国の人たちにも愛されておりました。

金城武は吹き替えなんだってね。そうなんだ、残念。映画全体として、「時代劇風で綺麗な北方の中国語」にも拘っていた感があるもんな。トニーレオンも一部吹き替えになっているって話だし。

林志玲の中国語はがんばって矯正した感じでした。綺麗ではあったけど。例えばチャン ツィイーの中国語なんかも綺麗だけど、明らかに矯正されましたって感じがある。中国語(普通話)って綺麗に話しすぎると逆に作られた感がしてしまう。やっぱ人工言語だからかな。そこに北方訛りみたいなものを上手く仕込めるとらしくなってくるんだけどね。

18:07

2009年4月22日

低レベルだけど高レベル Shibuya.pm#11

行ってきた。リクルートの大きな会場でした。

tokuhirom氏が言っていたようにレベル高すぎ(笑)で全然わかりませんでした。機械語とかCとか低レベルな話が多かったんだよね。

最初が小飼弾氏のPerlを動かすSandBoxの話で、「この人の話はレベル高くて理解出来ないのは仕方ないかな」とか思っていたら、後から思うとPurePerl以外の話で一番理解出来たのはこの話だったかも、と言う。

clkao氏の発表が個人的には一番役立った。Devel::NYTProfを使うとLine levelでのプロファイルができて、しかも、eval実行文字列の中でもLine levelでのプロファイルできるよ! というお話でした。

最近ちょっとPerlに自信を持ってきたところにその自信をへし折られた感じなのでちょうど良かったかも。

初めてたかだフレンドのクラブランにささやかな自信を秘めて行った時に、見事にぶっちぎられて引きずりまわされた事を思い出しました。そのあと、たかださん(店長に)「(初めてにしては)結構速いらしいじゃん」とかお褒めに預かって、「くそーちきしょー」とか思ったのを覚えています。

今の自分がどんなにやってもがんばっても越えられないように思える壁を見せ付けられるってのは良い経験。「やれば出来る」とか思うこと自体が無駄なんだと言うことを思い知らされます。そう思う前にやれ!ってことですよ。

23:06

Akamai勉強会の記事を修正した理由、勉強会へ参加する際の意識付けとか

勘ぐられても困るので書いておくと、別に書いちゃいけない内容があったというわけではありません。

  • せっかく機会を設けてくださったAkamaiさん、企画した方々にあまりにも失礼な書き方があった
  • 誤解(特にAkamaiさんへのマイナスイメージ)を与えかねない表現・間違った記述があった

というところに反省して書き直した次第です。

勉強会では「こんなことBlogとかに書いちゃって良いんですか?」とたじろぐ参加者の面々をに対して「これくらいだったら平気ですよ」とAkamaiの方はおっしゃっていて、そこにもAkamaiの底知れなさを感じました。

勉強会はオンレコ、その後の懇親会はオフレコという切り分けはしていたつもりですし、勉強会の中で出たきわどい質問に対してサービスで答えてくれた分に関しては書いていません。というより、そのあたりは技術的に込み入った話なので、あまり理解していません。

それに大げさに書きすぎた部分もありますが、こんな誰でも行ける勉強会でそこまでクリティカルな内容なんて出てません。

今回、どうしてこういうことをしてしまったか

2chや個人のBlogに「イ○ローテラ鬼畜ww」、「任○堂がマジ○ンをフルボッコww」等(あくまで例えです)の記述がされることは少なくないと思います。

その言葉遣い自体も問題ですが、それらとは違い今回それ以外に大きな問題だったのは、勉強会を企画した方々を侮辱するような行動になってしまった点です。

それはどうしてかと振り返ってみると、結局自分の当事者意識が足りなかったというところに尽きるのかな、と思いました。

私にはどうしても傍観者、観察者になりたがる部分てのがあります。でも、テレビ等を見ているのとは違って、勉強会への参加ってのは当事者になることなんだってことに気が付きました。

そういう当事者意識をしっかり持っていれば、今回みたいな行動は起こさなかったのではないかと反省しています。

コアになって企画する人たちとは違って、私みたいな勉強会をつまみ食いしている人間はその辺りの意識が希薄になりがちなので、注意が必要だと痛感した次第です。

12:50

2009年4月21日

Akamai勉強会の追記というかお詫び

完全に予想外の反響に驚くとともにビビッています。これまでまともにブクマを受けたこともないので、まさか半年分のアクセス数を一日で稼ぐことになるとは思いませんでした。いつもの感覚で、勢い重視で面白おかしく書いたところが、あおってしまった部分もあるのでしょう。反省しています。フィード購読者も増え、こうなると書く内容に責任も発生してしまうな、と多少途方にくれています。

プライベートセミナーなのにレポートのページにこれだけアクセスが集まってしまったのは申し訳なく思っています。geekpageさんも書くと言っていたので、私のBlogなんてたいした影響力が無いとタカを括っていました。すみません。


タイトルに当初「鬼畜」という言葉を使っていました。親しい仲で「おまえ鬼畜過ぎ」というのとは違って、初対面に近い方に向けて使うのはあまりにも非常識だと反省しタイトルを変更した次第です。

せっかくお話してくださったAkamaiさんには本当に失礼な書き方をしてしまって申し訳ありませんでした。

そして、せっかくセッティングして下さったyasuyukiさんその他関係者各位に不快な思いをさせてしまったことを深くお詫びいたします。


Akamaiはそもそも、ティム・バーナーズ・リーが

「インターネットの負荷を均衡させ、インターネットの信頼性を向上させる技術」

が無いかと提案していた背景があり、その理念に応える形でAkamaiがMITの研究室で生まれたいうことでした。

そういう理念のもの生まれた企業なので、決して悪の存在ではありませんし、むしろ間逆です。

どんなに企業が自前でシステムを冗長化しても、信頼率は99.999...にしかならないし、レイテンシの問題があるので、距離的な問題を解消できない。

そこでAkamai化すれば100%だし、レイテンシの問題を解決できる。顧客企業が信頼できるコンテンツの配信が出来るようにお手伝いします、ってのがAkamaiのやっていることです。


指摘を受けているように記述には誤りもあると思います。「ルーティングはしていない」という指摘もありました。

実際やっていることは、Edgeサーバー同士のピアリング(キャッシュのやり取り等)と、DSNを動的に書き換えてユーザーから近いキャッシュサーバーを割り当てているってことですね。

詳しくは識者のフォロー等を待ちたいところです。

無秩序なP2Pは困るけど、AkamaiのネットワークはP2P的でありながら管理されているので理想的なのかもと言う話も出ました。


IPv6対応は「正直かなり大変です」と言っていました。ISPレベル・国レベルでの思惑、利害が絡み合っており、上のレベルで号令を取れる存在もないので。

ただ、こういう時こそAkamaiやGoogleみたいなところの存在意義が問われるんじゃないか、とも思います。(悪い意味でなく)独占的であるところのメリットと言うか。もちろん、両者ともそれに備えて動きはしてるんでしょうけど。


以上です。色々すみませんでした。好感を持っていた人に、悪く思われてしまったなぁと感じるのは...、堪える。

12:49 | トラックバック

2009年4月20日

ThunderBirdのアドオンをいくつか

職場のメーラーはThunderBirdを使っている。ThunderBirdはSpamフィルタが標準状態でも優秀なのが嬉しい。Gmailとかちょこちょこ判定ミスるけど、ThunderBirdはしばらく使うと殆どミスらない。てことでオススメのアドオンをいくつか。

Lightning

カレンダー&Todo管理ツール。ThunderBirdを使うならこれが無いと始まらないくらいの感覚。これを使えば仕事関係の情報をThunderBirdに集約できる。

ただ、ちょっと開発が活発じゃなくなってるようで残念。機能的に物足りない点も結構ある。

iCal形式を(イン|エクス)ポート出来るのも便利。勤務実績登録用のカレンダーを作成して、毎月末にiCalファイルをエクスポートしたのをPerlで解析して、その月のプロジェクト毎の稼動時間とかを集計するのにも利用している。

でも、エクスポート時は全部の予定が出力されるので、一月分だけエクスポートとかそういう柔軟さが欲しい。エクスポートしたデータを再インポートすると同じ予定が2個できたりするし。

あと、複数日に跨る予定をガントチャートっぽく表示できたりして欲しい。

Contacts Sidebar

これは標準でついててもおかしくない機能。Gmailなんかそうなってるけど、左のサイドバーにアドレス帳を表示させて、クリックしたらその人宛にメールを書く事が出来るというもの。F4キーで表示をトグルできるので、フォルダを見たいときはすぐに消せる。

Xnote

Becky!やNotesクライアントは送られてきたメールの本文を自分で編集できたりする。送られてきたメールに情報を書き加えたり出来たり、件名がいじれると記号を付けて強調できたりするのが便利です。

ThunderBirdはそれが出来ないんだよね。タグとかはあるけど。確かに他人のメールを変更出来るのは問題がある気もするし。

で、それを解決するのがXnote。これは、メールの本文に付箋みたいなのを貼り付けられて、そこに補足情報を書き込むことが可能です。本文に書き込むのと違って自分が捕捉した情報だってこともすぐに分かります。

ただ、ちょっと問題がある。まずは、その付箋部分は印刷されないこと。そして、付箋部分は検索出来ないということ。その辺が残念。

withAttach

何気に便利な添付忘れを警告するソフト。"attach"とか本文中に入っているのに、添付ファイルが無いと送信時に注意してくれる。デフォルトでは英語のキーワードしか入ってないけど日本語の追加も可能。「添付」とか「写真」とか。

メールの作成を始めるときに「添付付きで送付する」ってオプションも選べるようになり、これを選ぶと添付漏れを警告してくれる。

23:40

2009年4月19日

EmEditorのススメ

EmEditorのマクロにPerlが本格的に使えることを最近知って、今まで何を無駄な事をやってきたんだろうと愕然としている今日この頃。

エディタは昔は秀丸だったんだけど2003年くらいにEmEditorに乗り換えた。当時秀丸だとgrepで中国語が引っ掛けられなかったのと、確かgrep置換がEmEditorが先に実装されていたからだった。

でも、機能的には大差ないはずなんだけど、EmEditorって秀丸に比べると大分知名度が落ちる。ネット上の情報も少ないし。職場だと秀丸は多いけど、EmEditorを使っている人どころか知っている人すら居ない。前の職場もそうだったな。

先に定番化してユーザーを獲得しちゃったから乗り換える人も少ないのでしょう。秀丸はシリアルが出回っちゃってるからとりあえず最初はそれで使うって人が多いのかも知れないし。あと、EmEditorは書籍が無いなぁ。執筆の話は出てるみたい。期待。

つまり後発で同等の機能の製品だと、どんどん差が開いていく一方ってことですかね。

でも以下のような点が優れているので、EmEditorは一押しです。

  • マクロがPerl(その他色々)で書ける
  • シンタックスハイライトが最初から色々揃ってる(VBScriptとかもある!)
  • 多言語対応がすごい。utf8で中国語検索が可能なだけじゃなくて、GB2310とかBig5とかも!
  • 正規表現がPerl互換で強力!(秀丸は"\b"(単語境界)とか対応してなかった気がする。変数名とかでプログラムコードを検索するときなんかに"\b"は便利)
  • 単語補完が強力
  • 外部ツールとの連携もしやすい
  • アウトラインとかプロジェクトツールバーが便利(らしい)

てな感じ。

23:36

2009年4月18日

Twitter再開というか本格開始(かな?)

職場で調べ物とかしているときに気づいた事とか、メモっておきたいとか、ちょっと言いたくなる事がある。例えば以下のような感じ。

  • Windowsだと"con"とか"aux"とかのファイル名って付けられないんだ!今更知った。
  • SQL Serverに複文SQL投げるときにセミコロンで区切らなくて良いとかおかしくね?おせっかい機能がセキュリティホールの原因になっているというMSにはよくあること
  • オフィス用のサンダル買わなきゃ。ピュアウォーカーってやつが気になる

こういうのってTwitter使えば良いじゃんとか思って、職場のエディタマクロと「ファイル名を指定して実行」から投稿できるようにした。こういう仕組みを作ると使いやすくなるね。

ユーザー名は"songmu"です。気が向いたらフォローして下さい。

ついでに、このBlogの右にも最近のつぶやきが出るようにした。Flash版だと幅が足りなかったのでHTML版。デザインもあわせやすいしね。というか、そろそろデザインも全体的にいろいろ何とかしないととか思ってはいるんだけど...。

23:01

2009年4月17日

Akamaiが想像以上に物凄かった件 in Akamai勉強会

続きというか、お詫びを書きました。

文章を多少修正しました。技術的な点は色々誤りがあると思いますので、あまり信用しないでください。詳しくはgeekpageさんがじきに書いてくださるはずです。


入口にあった、Akamaiサーバーがリアルタイムに捌いているトラフィックを可視化した地球儀が映ったモニター。アメリカが早朝なのでトラフィックは850Gbpsと少な目(笑) それでもアメリカのバーの長さは凄い
やすゆきさんという方が、Blogでひっそりと告知していたのが、IT勉強会カレンダーに載っていて、それを目ざとく見つけて行ってきた次第。募集枠5人とかだったので、焦って申し込んだら、実際そんなに募集は来なかったみたいで意外。僕なんか「Akamai」って書いてあっただけで飛びついたのに。内輪に近いノリだったてのもあると思うけど、案外「Akamai」には訴求力が無いのかね。まあ、インターネットの裏の支配者って感じだからね。

参加者はgeekpageの人とか、生涯一プログラマの吉岡さんとか、SFCでネットワーク専門にやってる学士の人達とか少人数ながら錚々たる面子。

Akamaiの中の人が色々話してくれたんだけど、参加者からは矢継ぎ早に質問が投げかけられ、非常にホットな勉強会になった。私も質問するタイミングを図るのが大変でした。

参加者全員が「来て良かった」「想像以上だった」と大興奮な内容で、勉強会終わった後の懇親会でもAkamaiの方への質問は終始絶えなかった。

ここには書けないような話題もあったので、書ける範囲で書く。技術的な面は、他の人の方が詳しいだろうので、それ以外のところ。

Akamaiとは?

インターネット接続の不安定さを解消し、顧客企業のWebコンテンツ配信の信頼性を高めるサービスを展開している世界最強のCDN。

独自のコンテンツキャッシング技術、ピアリング技術、キャッシュへのDNS動的割り当て技術等によって、顧客企業のWebサイトを「Akamai化」することにより、コンテンツ配信の信頼性を100%(99.999%ではない!!)保証している。アメリカで100%を謳うとかありえない!

オライリーの「ハイパフォーマンスWebサイト」には、米国トップ10サイト中5サイト(amazon, aol, ebay, myspace, yahoo)でAkamaiを利用と書いてありますが、今やもっとすごい状況になっているみたいです。アメリカの国防総省も使ってるみたい。これはWikipediaに載ってるから書いてよいよね。

最近はゲーム業界も大手はほぼ全てがAkamaiを採用していて、Akamaiにとっては美味しい状況だとか。確かに、オンラインゲーム切れたらまずいもんな。

Googleと同い年!

Googleと同い年だそうです。インターネットの表と裏の支配者がほぼ同時にスタートしているってのは興味深いですね。

ちなみに、アート引越しセンター理論と同様に「A」から始まる名前にしたかったとかで、ハワイ語の「Akamai」にしたんだそうな。英単語でAから始まるものなんて当然ながら全て他の企業に押さえられていたわけです。ちなみに「Akamai」は、CleverとかInteligentとかいう意味なんだそうだ。

世界のWebトラフィックの15%程度をさばいている!

2009年3月現在、世界全体のインターネットトラフィックは、20Tbpsくらい。その中の10TがWebで使われていて、有効活用されているのは7Tくらい。その中の1TbpsをAkamaiはさばいている。つまり世界のWebトラフィックの15%程度をさばいている。

去年の末で、トラフィック総量が15Tbpsくらいだったらしいので、今も指数関数的な勢いで世界のインターネットトラフィックは伸びている。また、Web関係じゃない残りの10Tbpsのトラフィックの中で、利用が目立つのはP2P。

オバマ大統領の就任演説ストリーミングにもAkamaiが利用されたようで、そのときは世界同時700万アクセス、2Tbpsのトラフィックをさばいたそうな。

ちなみに日本の国会中継のストリーミングは同時接続500でダウンするらしく、そんなのに何億円もかけててアホかと。

個人的にはもっとさばいているのかなと思っていたのだけど、Akamaiとは関係のない個人のWebサイトとかそういうロングテールの部分がWebでは大きいんだなぁと改めて認識。

独自のデータセンターやネットワークを持っている訳ではない!

これは皆驚いていました。ISPにAkamaiのEdgeサーバーを置いて、それらを連携させることによってサービスを実現している。今や世界の半数以上のISPに総計4万台のサーバーを置いているのだそうだ。でもたった4万台。これも驚き。

つまりAkamaiはISPに間借りしているわけだけど、ISPからしてみても、Akamaiのサーバーを置く事にはかなりのメリットがあって置きたがる。Akamaiサーバーが外部コンテンツのキャッシュしたりキャッシュされてない情報もピアリングしてきてくれることによって、外部とのトラフィック(=通信費)を抑えることができるから。ISPは隣接しているISPとの通信状況しか分からないわけだけど、Akamaiサーバーは全世界のネットワークの状況が分かる訳なので。

各Akamaiサーバーの状況は、20秒毎に更新され把握出来るようになっていて、冗長化も遠隔管理体制もばっちり。多少落ちても痛くも痒くも無い。リモートでOSをインストール(!)出来るようになっていて、必要なときは一部Windows機に切り替えたりもするみたい。仮想化は検討中だがまだやっていないとのこと。

ビジネス特許も強い!

Akamaiが強い理由として、そのデファクト的な強さのほかに、パテント的な観点もある。技術的な特許のほかに、そのビジネスモデル自体にビジネス特許がかかっていて、競合の参入が難しい部分があるようです。

「秘密結社Akamai」とかそういうジョークも飛び出していました。

動的コンテンツもキャッシュ出来る!

これもすごい話。CDNというと、静的コンテンツのキャッシュのみという印象がありますが、Akamaiは顧客企業から情報をもらうことによって、Akamaiサーバーで一部の情報を処理することも可能みたいです。

ショッピングサイトなんかが混み合っているときに、これまでの行動履歴から購入意欲の少なそうだと判断した人はAkamaiサーバーのエラーメッセージで止めてしまって、購入意欲の有りそうな人に優先的に実サーバーへのアクセスを割り振るなんてこともやっているとのことでした。

もちろん上に書いたようなことは何れもサーバー側の自動処理なので、社員はそういう情報を見たりは出来ない。Akamai社員がAkamaiサーバーに実際に触る事自体に社内的な規制がかなりかかっているみたい。

その他

ユーザー毎にDNSを動的に書きかえる技術なんかも驚いたけど、これについてはもっと正確に解説出来る人がいると思うのでここで多くは書かない。

中国にも現地法人があって、Akamaiサーバーは置いてあるけど、デフォルトでは機能はオフになっている。中国政府にコンテンツの審査を申請して、一ヶ月位したら許可が下りてやっと公開できるという流れになるらしい。

ただ、共産圏には基本的にはAkamaiサーバーは置かせてもらえないらしく、例えばロシアには置かれていない。中国は実はどちらかというと寛容で特殊な例。

Akamaiのサーバーが攻撃されても、もともとISPにAkamaiサーバーを置く際に、そのISP自体のトラフィック許容量よりも高い許容力をサーバーに持たせるので、Akamaiサーバーが落ちるよりも早くISPが落ちる(笑) もちろんそんなことになる前に攻撃を弾いたり他のサーバーに流したりとかやりようはいくらでもある。いわば、全世界に40,000台のファイアウォールがあるようなもの。

数年前にAkamaiが落ちた事があったけど、その原因を聞いてしまった。リンク先にあるようにDoS攻撃が原因ではないみたいです。流石にこれ以上はここには書けません。

修正点について 2009/04/22 12:25

  • タイトルがあまりにもひどかったので修正しました。
  • 「ルーティング」の記述誤りを「ピアリング」等適宜修正しました。また、ルーティングをしているように思われてしまう箇所を削除しました。
  • 「Akamaiはインターネットの動向、ひいては業界の動向が丸分かり」というようななことを書きましたが、Akamaiサーバーがキャッシュしているのは顧客サイトの情報だけに過ぎず、また、内部統制や仕組み上、Akamai社員がそういう生の情報にアクセスすることは不可能なので、誤解を招くような文章(株を買っちゃ駄目、等)を削除しました。
  • ビジネス特許の話は、私自身がビジネス特許への理解があいまいだったのと、それも原因となり余計誤解を招く文章になっていたこと、文章があまりにもひどかったこともあり、全面的に書き直しました。
  • SSLキーを預けているかは定かではなかったので、削除し、書き直しました。単にSSLを含めた動的コンテンツの一部もキャッシュ出来るということが驚きだったということです。

22:48 | トラックバック

2009年4月13日

何のために努力をするか

やる気出すより手足出せ

答えはシンプルだ。

より良い自分に出逢うため

これに尽きます。別に金を稼ぐためでも、報われるためでもない。
人生、努力で獲得したものにこそ価値がある。

「より良い」の定義は人それぞれだけど、日常的に何かを続けていく事で、いつもとは違う自分を発見する事が出来る。それは大きな喜びです。それには、同じ事を続けている中での小さな違いに気付けるような感受性が必要だけれども、何かを続けていく中でそういう感受性を育むことも出来ます。

同じ事でも、簡単に出来てしまう人よりも、苦労して出来るようになった人の方が喜びは大きい。ただし、簡単に出来るはずのことを無駄に苦労してやるのは低レベルな自己満足ですけどね。

そして、何かが簡単に出来てしまう人はよりハードルを高く設定しないと同じような喜びは得られないのです。イチローは180安打じゃ満足できないのです。

劇的な何かが自分を変えてくれる事を望む人も多いけど、白馬の王子様はいないし、激痩せダイエット薬も無いし、急にモテることも無いし、宝くじも当たりません。それが仮に出来たところでそこには何の意味も無いのです。

そういった欲望は劣等感の顕れでしかなく、万が一その願いがかなったとしても、その場は一時的に優越感を感じて喜ぶかもしれないけど、じきに飽きてしまうでしょう。なぜならば、優越感で得られるような喜びは本質的な喜びでは無いからです。

人間は生まれながらにして、蟻に勝利する事が出来ますが、蟻に劣等感やそれとは裏返しの優越感を感じる人はいません。

他人への優越感が欲望の第一目的になってしまっている人は実は不幸です。それは、自分が本当に食べたいものよりも、他の人が食べられない高くて稀少な食べ物を食べる事が目的になってしまっているようなものです。たとえ美味しくなくても。本当はカレーなんかが食べたいのに、マズい高級食材が美味しいと自分自身を騙しているのです。

優越感で自分の欲望を埋めようとする人は、仮初めの喜びにすぐに飽き、また新たな優越感を渇望する悪循環に陥ります。マズい高級食材をいくら食べたところで、その場では腹は満たされるかもしれませんが、本当に自分が食べたいモノでは無い以上、心には何も残りません。でもそういう人は本当の腹の満たし方を知らない。

SEXとかもさ、異性への支配欲や同性への優越感を満たす為の道具になってしまったりすることが少なからずあるのが悲しい。これもまた本質的じゃないし、そういうところからさっさと逸脱した方が絶対楽しいと思うんだけどね。

結局自分自身で決めたハードルを、日々の積み重ねで乗り越えていくことが一番なのです。人間そういうところに喜びを見出していくしかありません。

ハードルっていうと目標設定みたいだけど、私は日々なんとなく続けていく中で自分の変化を感じ取り、いつの間にか出来ないことが出来るようになってた、みたいなスタンスが好きです。きっちり目標を立てた方が成長は速いんだろうけど、別に成長の速さとか求めてないし。

私自身、努力とは無縁の人生をおくってきて、今でも努力するのは苦手なんだけど、だからこそ今になって大事だと思うようになってきました。

スポーツをするようになったのが大きい。私の場合、これ以上頭が良くなるのも難しいし、かと言ってそう簡単に頭が悪くなる事もないんだろうけど、運動の場合ちょっと続ければ成長を実感できるし、サボってるともうすぐにだめになる。小さい頃全然運動できなかったから、今になって色々できるってのは楽しいし。


「努力」って言葉は何だか優等生的な胸糞悪いキレイ事に聞こえてしまう。なぜかというと、我々が受けてきた学校教育において「努力」って言葉はまさしくキレイ事だったからです。だから嫌う人も多いんだよね。

成長の差に関係なく、全員に同じハードルを与える学校教育においては、努力しないで何かが出来る人間がスマートに見え、なかなか出来なくてもがんばっている人が見苦しく滑稽なものに見えてしまう。これは本当に学校教育の良くないところです。

私もこの罠に見事にかかって「勉強をしなくても成績が良い自分」に満足してしまったんだよね。その一方で学校の勉強は退屈だと思っていたので平気でサボっていた。ちょうど「花の慶次」では慶次が「虎が鍛錬などするかね」とか言っていたので影響受けたし(笑)。もちろん悪いのは学校教育で「花の慶次」ではありません。

そういう意味じゃ「努力」や「マラソン」とかってのは、学校教育に不当にイメージを歪められてしまった不幸な言葉ですね。

小学校は単位制にした方が良いんじゃないかとも思うよ。一年を6期くらいに分けてさ。科目ごとに学年もばらばらで。人によって進みが速い科目もあれば遅い科目もある。年上と混じる事もあれば年下と混じることもある。

子供は別に自分の進度が遅くても気にしない。気にするのは自意識過剰な馬鹿な親。それが子に影響する。これは私の親が自宅でピアノ教室をずっとやってて、その中で実際起きているから分かる。

そういう馬鹿な親とか、学校側のマネージメントの難しさや、教師の質等、色々ハードルはあり実現は難しいけど、どっかでやってみて欲しいなぁ。


話を戻すと、努力は見返りのためにするものではありません。日々成長していく自分を発見するためにやるもので、それ自体が快楽なのです。

人間意思が弱いからなかなか継続するのは難しいけど、続けられない自分を責めるのではなくて、ゆるく続けるのが良いと思う。時には気が乗らなくてもとりあえず動いてみた方が良いこともある。

私も休みで晴れているときはロードレーサー乗ってるけど、気が乗らない日もある。それでも乗ると楽しくなることが大半だし、諦めて乗らない日もあります。

自分のやりたい事をやるのが大切だけど、その中でも「それは本当に自分のやりたい事なのか?」と自分に問いかけ続けることも大事。

23:49 | トラックバック

2009年4月12日

最近amazonに貢ぎすぎな件について

amazon色々安過ぎなんですけど。本も買ってるけど、本以外のものへの散財がヤバイ。電化製品もkakaku.com最安のものがごろごろある。送料が無料だから実質最安の物も多い。

ロジクール MX400 パフォーマンスレーザーマウス

職場のパソコンの付属マウスの右クリックの効きが悪いので自腹購入。自分用のマウスを買うのって実は初めて。以下の条件に適合したので買った。

  • 値段が手ごろ
  • 有線
  • レーザー
  • チルト付き
  • 多少は追加ボタンがあったら嬉しい

初レーザーマウスなんだけど、レーザーだからか反応はすばらしい。シャープな感じ。気のせいかと思ったら普段使っているのと比べるとやっぱ違った。手へのフィット、クリック感、ホイールの回り、重さもちょうど良い。満足です。

多少難点を挙げるとすると、まずは、チルトがあるのは便利なんだけど、その分ホイールクリックが犠牲になってしまっている。力を入れて押し込まないと反応しない。ブラウジングで多用するので不便。

それと、レーザーで光が拡散しないからか、マウスをちょっと浮かせても反応してくれるんだけど、その分いつもより高く上げないと無反応にならないのが若干ストレス。

まあ、慣れですかね。

audio-technica iPhone/iPod専用マイク付きヘッドホンアダプター

これ、超便利すぎ。iPod touch 2Gでも使えるマイク兼リモコン。イヤフォンは自分の好きなものを接続可能なのです!マイクを使えるのはApple純正のやつしかないのかなぁとか思ってたら、こんな便利アイテムがありました。値段も手頃だし。

マイクが小さな穴で心もとない感じもしました。ところがSkype使ってみたら全然クリアに通話可能なのです。もう超ビックリです。

リモコンも何気に便利で、再生・停止が手元でワンボタンで出来るのが良い。もう、iPod touch 2Gには必須のアイテムと言えるのではないでしょうか。

BUFFALO Link Station RAID機能 ネットワーク対応HDD1TB

パソコンのバックアップをどうにかしないとなぁと、RAID1のSambaサーバーでも自作するかなぁ、とか考えつつずっと先延ばしになっていたのですが、RAID1対応NASがこれだけ安いとなると自作するメリットも感じられずこれを購入。

500GBのHDD2台搭載でこの値段。ちなみに初期設定では何故かRAID0になっているので注意。

500GBとか使い切る気がしないよ。今使ってるパソコンには10年分のデータが入ってるけど、40GBくらいしか無いし。動画とか無いからだろうなぁ。

くるくるまわるボトル用ブラシ

職場にアイスコーヒー入れたボトルを持って行ってるんだけど、これを買って洗浄が劇的に楽になりました。1リットルのLAKENボトルにジャストフィットで、挿入して5秒程度ぐるぐる回せば洗い残しもなく洗浄完了という優れもの。

ちなみに、LAKENのボトルは重宝してて同じヤツをもう6年くらい使っている。旅行のときなんかにも便利で、昔は飛行機にも持ち込めたんだけど、最近持ち込めないのが残念。中に汚れがつきにくいし、ついても洗えば簡単に落ちる。

THERMOS 真空断熱ケータイマグ 0.5L

安かったので衝動買い。買って良かった。コーヒーを暖かいままダラダラ飲めるのが極楽。飲み口も飲みやすい。スタバとかでも入れてもらえるしね。グランデがちょうど入る。やってないけど。コーヒーチェーンはドトールが好きだけど、ドトールはタンブラーには入れてくれないのが残念。

でも、500mlじゃやや少ない。750mlくらいがあると良いんだけど。

23:29

2009年4月10日

コードブロック引数をオプションにできたら嬉しいんだけど

Perlに標準バンドルの配列操作のモジュールList::Utilにmax関数てのがある。List::Utilは便利なモジュールでPerlベストプラクティスでは積極利用を推奨していて、その辺の事はこの辺でも紹介されている。

で、なんとなくこんな使い方出来ないかなとか思ったけど無理でした。

use List::Util qw/max/;
...
my @lines = <$fh>;
#my $max = max {length} @lines; #こう書けたら超美しいと思うんだけど!
my $max = max map {length} @lines; #こう書くしかないのが残念

つまり、sortみたいにコードブロックを引数で持つ事もできて、渡さないときはデフォルトの動きをする、みたいな感じだったら良かったなぁ。

でも、考えてみると、Pure Perlでそれを実装する方法って無いのか。プロトタイプで&を指定するとコードブロックが省略できなくなっちゃうしな。ちょっと残念な感じ。XS使えば出来たりするのかなぁ。

23:45 | トラックバック

2009年4月 9日

真か偽かは状況次第ってのは真理ではあるんだけど

Perlの真理値関連で若干はまったので書き留めておく。

my $hoge, $fuga;
$hoge =  $fuga  = 0; # $hoge: 0, $fuga: 0
$hoge = ($fuga) = 0; # $hoge: 1, $fuga: 0

下の代入では、リストがスカラーコンテキストで評価されているので、要素数の1が入る。少し考えるとなんでこうなるかはわかるんだけど、Perl的な考え方が自分に浸透してないと戸惑うね。

この関連でサブルーチンから値を返すときに、return undef;とかやるとハマるってのがある。

sub hoge{
    return undef;
}
my $hoge = hoge();
my @hoge = hoge();
 
print 'scalar' if $hoge;
print 'array'  if @hoge; #こっちは表示される!

@hogeは要素数が1の配列なので、ifに渡されると評価が真になってしまう。

こういった挙動を解決するための、Perlベストプラクティスでは、「裸のreturnを使う」ってのが推奨されている。でも、return;だとなんだかサブルーチンが正常終了したように見えてしまう。なので、return ();と書いたほうが、空の値を返していることが明確なのでこっちが個人的ベストプラクティス。return $hoge || ();みたいな書き方も出来るしね。

sub hoge{
    return ();
}
my $hoge = hoge();
my @hoge = hoge();
 
print 'scalar' if $hoge;
print 'array'  if @hoge; #どちらも出力されない

ただ、この場合にもちょっとしたはまりパターンがある。mapを使って配列の要素を一括変換かけるときなんかは、判定で偽になっても、場合によってはundefを結果セットに突っ込んで欲しいことも有り得るが、それがうまくいかない。

sub removeNaN{ #数字以外を削除する
    my $num = shift;
    return () unless $num =~ /\d/;
    $num =~ s/\D//g;
    return $num;
}
my @array = qw/10g 33 66m p151 hoge 9/;
my @nums = map {removeNaN($_)} @array;
print join ' ', @nums;#10 33 66 151 9 #要素数が減ってしまう!

こういうときは、明示的にreturn undef;と書かないといけないんだろうな。

最近はPerl5に真理値型がないってのはちょっと不便な気もしてきた。「世の中に絶対的な真とか偽とかはない、それはコンテキストで判断されるのだ」っていうPerlの考え方は好きなんだけど。

22:20

2009年4月 5日

デビュー戦とか

9番ライトでスタメン。1回打席に立ってセカンドゴロでした。とりあえずバットにボールが当たったので良しとする。次回はヒット打ちたいな。チームは7対3で勝利。

守備のカバーの入り方とか、打球の追い方とかがまだ良く分からん。グラウンドが取れなくて、あまり練習の機会が無いのが困る。

最近ちょこちょこ素振りをやってるんだけど、素振りやってると段々上手くバットを振れる感じを掴めて、バットの風切り音が日に日に変わっていくから楽しいね。

ひねる運動なので、脇腹も引き締まって良い感じ。もともと腹斜筋の部分がへこんでる変な身体だったのですが、そこがちゃんと筋肉で埋まってきた。


ロード乗るにもちょうど良い季節になってきた。既にちょっと日焼けしてきた。そろそろ脛毛も剃らなきゃな。

3月は何度か朝4時半に起きてロード乗ろうとかしたんだけど、殆ど誘惑に負けて2度寝に沈みました。平日は素直に夜にランニングする方向に切り替えようと思います。

23:35

2009年4月 4日

ボウリング全然やってないけどプロテストについて書く

東京ポートボウルの島袋さんがついにプロ合格ですよ。挑戦何回目でしょうか。素晴らしい。

早稲田の櫛笥君と森田さんも合格してて、早稲田は今年2人もプロボウラー排出ですか。この二人が入っているチームとは何故か早慶戦で何回も対戦したのだけど、いつもけちょんけちょんにやられてました。シチズン(早稲田のホームレーン)でやるときなんかはチーム3人で600打っても勝てる気がしなかった。相手は毎回700前後打ってくるんだもんよ。

去年のトップ合格の人見啓二朗プロが噂によると慶應出身らしい。ボウリング部には入ってなかったので全然知らんかった。なんか、ラウンドワンでプロテストやった日に他の人がへくってるのを尻目に馬鹿打ちして、そのままトップ合格した人だった気がする。ほかの日は遠藤誠プロの方が打ってたんだけど、遠藤プロは残念ながら2位でした。

23:45

ミスターアンチテーゼとしてのイチロー

胃潰瘍でダウンですか。なんだか、WBCはイチローが人間らしさを垣間見せるイベントにもなってますね。

私も含めて日本人がイチローを好きなのは、イチローがアメリカ的なモノに対するアンチテーゼとして、日本人が一番やりたい事を体現しているからでしょう。

メジャーの中にいるイチローは、肉食獣の中に草食獣が一匹紛れ込んだ感じさえ受けます。それでもイチローはその中で他の肉食動物達以上に堂々と立ち位置を獲得しているのです。

ステロイドをガンガン打って本塁打を量産していたマーク=マグワイヤがアメリカ的なモノの象徴であり、流石にそういったものに食傷気味になっていたアメリカの野球ファン達にパラダイムシフトを起こさせる程の衝撃をもたらしたのがイチローです。

イチローがやっていることは、日本人がメジャーで本塁打王を取る事よりもある意味難しいことです。

日本人がやるべきことは、アメリカ人と一緒になってステロイドを打ってホームランを打つことではない、ということを比喩的な意味でもイチローは感じさせてくれるのです。

そういう意味で、イチローほどアンチテーゼという言葉が似合う人はいないんじゃないかと感じます。


女性の社会進出なんかに関してもそれは言えることで、「男性と同じ働き方をする事は果たして女性の社会進出なのか?単に男性と同化しているだけなんじゃないか?」という問題があります。日本人がステロイドを打ったって仕方が無いという話と同じです。

そういう女性の働き方を明確に示し、男性的働き方のアンチテーゼになれるような存在が必要とされているように感じます。

ちなみに、勝間和代はそういう存在になれません。あの人は、「男性以上に男性の働き方ができるスーパーウーマン」ですから。日本人がメジャーで本塁打王を取るようなもんです。言っている事はそんなに間違っていないのですがね。

女性の社会での働き方の有り方が明確になってくると、男性の側も今の働き方を見直す様な動きも出てくるでしょう。

ぶっちゃけ、私が週に40時間も働きたくないでござるという話なんですけどね。


神戸に8時間労働発祥の記念碑てのがあって、それを知ったときはぶっ壊しに行ってやろうかと思ったんだけど(笑)、一日のうち、8時間を労働に充て、8時間を生活に充て、8時間を休息に充てるという考えのもと生まれた「8時間労働」という考え方は当時としては非常に画期的なものだったらしいのです。

でも、そろそろ次のパラダイムシフトが起きても良い頃だ。現代人のライフサイクルから考えて、6時間を労働に充て、6時間を生活に充て、6時間を休息に充て、6時間を遊びに充てる。これ最強。いや、ホント働きすぎだって、皆さん。


と言うことで、相変わらず話が変化しまくって終わります。文に書けば今回のようにそれなりのボリュームになりますが、普段の生活ではこういう思考の飛躍が一瞬にして起こるので、身近な人々を戸惑わせる事が多々あります。イチローの話をしていた次の瞬間に6時間労働とか言い出してるんだから、そりゃまあ当然か。

23:21

2009年4月 3日

新入社員が入ってきた

これまでそういう会社にいなかったし、自分も新卒の時代が無かったのでなんだか不思議。これから5ヶ月間新人研修があるらしく、めちゃくちゃ手厚い。うらやましい気もする。私はずっと実地で学んできたので、逆に基本的なことで抜けがある気もするし。ビジネス面でも技術面でも。

でもその間は階下の研修ルームに篭りっぱなしになるみたいで、研修担当者以外他の社員とのコミュニケーションが全然無い。しかも初日に社員との顔合わせとかも無いし。ちょっと変な感じ。

これはまずいと思い、新入生歓迎の花見に参加 in 上野公園。半休取って準備も手伝った。入社後初有給です。上野公園は満開で、良い花見になりました。

若手の社員中心で30人くらいの参加になった。良い機会なので、他の部の人とも話しまくった。所属の部の人は最初の2週間くらいで覚えたけど、まだ全社の人は把握しきれてません。150人くらいなので、ぎりぎり覚えきれるかなという感じ。ちょうど良い規模だと思う。覚えるより覚えてもらうことも心がけてもいます。

全員自己紹介をしたわけですが、私も「入社一年目の○○です!」とか挨拶した(笑)

新人はマナー研修とかもあるみたい。マナーは大事だよ。細かく拘る頭の固い馬鹿がいるから、そういうのに目くじらを立てられて干渉されて煩わされるより、表向きは守った方が良いよね。もちろん最低限必要な部分もあると思いますよ。


マナーとか常識とかはちゃんと守るか、思いっきり破るかの何れかにするのが良いと思う。中途半端が一番良くない。自分にとっても頭の固い常識人にとってもお互いね。

私は大学1年まで髪が腰までの長さあったのですが、そこまで来ると、頭の固い常識人はマナーとか身だしなみとか以前に関わりあおうともしないので非常に楽でした。

髪を切ってから表向き感じ良くしておくのも悪くないな、ってことに気づきまいした。大人しくしてれば私も優等生みたいな雰囲気を出す事も可能なので。

上級テク(?)としては、頭の固い常識人と気心が知れた頃に、すこしづつ非常識な行動を取っていくということ。人間、気心の知れた人間にはうるさく言ったりしないんだよね。常識人だったら尚更ね。

それに単なる優等生じゃなくて、一筋縄ではいかないって所を見せておかないとメンドイこともあるしね。同類だと思われても困るし。

まあ、「頭の固い常識人」とか書きましたが、そういう人は「常識は常識だから守る」とか思っていて思考停止しているので、私に言わせればかなり非常識だと思うんですよね。

本来はその常識が何故常識としてまかり通っているのかって事を考えて、納得がいけば必要な範囲で守れば良いと思うのです。


仕事は、3月は決算が黒字のうちにお客さんの社内の予算を消化しようという駆け込み案件の受注がそこそこあったので、仕事はあったのですが、それを当然3月中に片付けたので、4月になって私の所属部署は急に暇になりました。露骨に不況の影響です。かなりヤバイ。

私はお客さんの古い社内システムの改修案件にアサインされました。なんとVBScriptのレガシーASP。いやー、得意分野です(笑) 社内の同僚にPhotoshopの使い方を教えたりもしていて、そういう、ニッチな分野で多少の存在感を示す今日この頃。

そのシステムも本来は大幅改修の予定だったんだけど、この不況の影響で改修に留まりました。「ここを直しておけば、あと3年は戦える」みたいな感じのようです。

22:28

2009年4月 2日

イントラ上で印刷禁止のページを印刷させない方法

社内のイントラ内で公開されているドキュメントで「印刷禁止」とかなってるものがあるじゃないですか。

そういうページにはCSS内でこんな指定をしておいて、印刷されたくないhtmlに<body class="unprintable">とか書いておけば、そこそこ印刷を防げると思う。勿論ちょっと細工すれば印刷は可能なんだけど、こうしておくだけでもハードルはあげられる。

@media print{
  body.unprintable{display:none;}
}

でも、そしたら「印刷禁止のページも印刷できるようにするbookmarklet」とかが出回ったりするのかも知れないなぁ(笑) 技術者って必要がなくても制約があったら破ってみたくなるもんだし。

本当に印刷されたくなかったら印刷不可PDFを使いましょうってことで。

ちなみに"unprintable"って英単語は適当に考えたんだけどちゃんとあるんだね。でもちょっと意味合いが違うみたい。イヤーン。

23:59